本記事では、シンプルな「キーケース」の簡単な作り方をご紹介しています。
レザークラフト用の無料型紙も配布中ですので、ぜひを作ってみませんか?
※キーケースの無料型紙は、こちらからダウンロードできます。
キーケースの作り方【用意する素材】
まず、キーケース作成に必要な素材がこちらです。
必要な素材
- 革(厚さ1mm推奨)
- 糸 約110cm
- キーケース用金具
- カシメ(小)
今回、私はクラフト社の『3連のキーケース用金具』を使用しています。
金具を付ける部分の横幅は43mmほど確保できるので、クラフト社の4連も付けられます。
また、SEIWAにも、キーケース金具とカシメがセットになった製品があり、こちらも付けられます。
ただし、違う金具を使う場合は、金具を留める穴の位置が変わります。
その場合、型紙の穴の位置は無視して、使用する金具を革にあて穴の位置を決めてください。
使う道具の詳細は、記事中で紹介しています。
レザークラフト キーケースの作り方
では早速、キーケースの作り方を見ていきましょう。
所要時間は、4時間~6時間くらいを目安にしてみてください。
さくさく作業が進められるように、本記事は簡略化した説明を心掛けています。
作業の詳細が知りたい時は、別記事のリンクを貼っておきますので、ご参考ください。
キーケースの型紙作成
まずは、印刷した型紙PDFを厚紙に貼り付けて型紙を作ります。
※厚紙は、厚さ1mmを使用しています。
型紙が切れたら、ハトメ抜きもしておきましょう。
今回はバネホック(小サイズ)を使うので、大きい穴はハトメ抜き15号を開けます。
小さい穴はハトメ抜き8号で開けましょう。
キーケース金具の穴は、お使いになるキーケース金具に合わせてハトメ抜きをしてください。
型紙を使って革を切る
型紙を使って、けがきをして、革を切ります。
床面を処理するので、粗裁ちしておきましょう。
床面を処理する
全てのパーツの床面を磨きます。
手順通り、粗裁ちしている場合は、床面を一気に磨いてしまいましょう。
上の写真ではトコノール(茶)を使用して、床面を磨いています。
理由は、床面の色が灰色に近く、茶色に染めると良い感じになるからです。
もちろん、普通のトコノールや、トコフィニッシュでもOKです。
床面処理が終わったら、先程入れた『けがき』の通りに全てのパーツ切りましょう。
また、このタイミングで、パーツ①・②・③の、以下の4箇所のコバを処理しておきます。
コバ処理の手順
- ヘリ落とし
- やすり掛け
- コバ磨き
パーツ同士を貼り付ける
全てのパーツ同士を両面テープで貼り付けます。
これは、次に行う菱目打ちで、ズレないようにするためです。
菱目打ちをする
型紙にあるステッチ部の「印」に沿って、菱目打ちをグルっと一周やります。
パーツ①の型紙に書いてある、ステッチ部の印を使うとラクにできます。
菱目打ちが終わったら、全てのパーツをバラして、それぞれ仕上げていきます。
パーツ①に対しての作業
まずは、パーツ①のバネホック用の穴を開けます。
穴が開いたら、バネホックの「ホソ」と「ゲンコ」を付けましょう。
パーツ②に対しての作業
次に、パーツ②のキーケース金具取付用の穴を開けます。
クラフト社の3連金具を使う場合は、カシメ(極小)が良いので、ハトメ抜き6号推奨です。
カシメ(極小)を切らしてて、カシメ(小)でやってみた。が、やっぱりちょっと大きいかな・・・という印象。
ハトメ抜きが終わったら、そのままカシメ打ちをして、キーケース金具を取り付けます。
パーツ④に対しての作業
次に、パーツ①とパーツ④を重ね終えたら、バネホック用の穴を開けましょう。
そのまま、バネホックの「バネ」と「アタマ」を打ち付けます。
縫う
糸の始末が一番目立たないので、パーツ①の左下から一つズレたところから縫っていきます。
丸ギリで穴を開けたところは、糸に負担が掛かりやすいので、糸を2周させよう。
少し長いですが、糸の始末箇所を増やさないように、出来るだけ1回で縫いましょう。
仕上げ・コバ処理
最後の仕上げで、コバの調整をしていきます。
おすすめのコバ調整
- コバの段差を無くす(切る)
- コバをやすり掛けする
- ヘリ落としをする
- 再度コバをやすり掛け
- コバを磨く
パーツ同士を貼り合わせた部分は、多少なりとも段差が生まれているかと思います。
ほんの少しでも段差があると、コバが綺麗に仕上がらないので、段差は切って無くしておきます。
コバの段差が解消できたら、やすり掛けをしていきます。
その後、ヘリ落としをして、再度やすり掛けをするのが理想です。
最後に、納得いくまでコバを磨きます。
以上で完成です!
コバの磨き方の参考記事