レザークラフトで、自分専用のマウスパッドを作ってみませんか?
本記事では、マウスパッドの無料型紙と、その作り方をご紹介しています。
マウスパッドは、マチなどもなく平面で作れるので初心者にも最適です。
ただ、普通に作るのもなんなので、今回は曲線のみのマウスパッドにしてみました。
『革好きによる革好きのためのマウスパッド』、ぜひお試しください。
マウスパッドの無料型紙は、こちらからダウンロードできます。
PDFを、A4サイズで印刷して使ってください。
マウスパッドの作り方【用意する素材】
以下が、マウスパッド作成に必要な素材です。
必要な素材
- 革(厚1.5~2mm推奨)
- 裏地用の柔らかい革
- 糸 約250cm
- 下地材 0.9mm程度
裏地用の柔らかい革は、マウスパッドの滑り止めとして機能します。
私は、羊革を利用してみましたが、スエード等の毛足の長い革でも良いでしょう。
下地材は、ボンテックスや、テキソンの厚み0.9mmなどが推奨です。
使う道具は、記事中で紹介していきます。
レザークラフト マウスパッドの作り方
では、マウスパッドの作り方を見ていきましょう。
所要時間は、3時間~5時間くらいを目安にしてみてください。
さくさく作業が進められるように、本記事は簡略化した説明を心掛けています。
作業の詳細が知りたい時は、別記事のリンクを貼っておきますので、ご参考ください。
型紙を作る
印刷したA4サイズのPDFを、厚さ1mm程度の厚紙に貼って、型紙を作りましょう。
今回は全て曲線なので、デザイナーナイフがあるとやりやすいです。
扱いになれると、こんな感じで一筆で切ることが容易にできるため、とても便利です。
表面の革を切る
型紙を使って、けがきをして、革を切ります。
この時も、曲線が急なところは、デザイナーナイフがあるとやりやすいです。
革が切れたら、そのままコバの仕上げをしておきましょう。
コバの仕上げ
- ヘリ落とし
- やすり掛け
- コバ磨き
裏面の革を切る
次に、裏面用の柔らかい革を切ります。
羊革やクロムなめしの革などは、けがきは難しいので銀ペンで型紙をなぞります。
革を、裁ちばさみで切ります。
下地材を切る
次に、下地材を切ります。
下地材は、型紙をえんぴつでなぞって、ハサミで切ります。
表面用の革と同じサイズでは下地がはみ出てしまうので、少し切って小さくします。
切る場所を明確にするために、ディバイダーを使います。
幅6mm位に固定して、下地材の周囲をグルっと一周なぞっていきます。
この線に沿って、ハサミで一回り小さい下地材にしていきましょう。
また、できれば下地材の端を漉いておきます。
漉かなくてもマウスパッドは出来るのでスキップしてもOK。ですが、端を漉いて下地材の存在感を消すと、良い感じに仕上がりますのでおすすめです。
再度、ディバイダーを5mm幅くらいにして、下地材に線を引きます。
その線に沿い、漉き包丁で斜め漉きを施しましょう。
途中経過(パーツの確認)
ここまでで、型紙、表面用の革、裏面用の革、下地材が切り出せました。
表面用の革は、コバ処理が終わっている状態。
下地材は、他のパーツより少し小さくなっているはずです。
パーツ同士を接着する
続いて、それぞれのパーツを接着していきます。
接着後は、上から表面用の革、下地材、裏面用の革となります。
「裏面用の革」と「下地材」を接着
接着する範囲を明確にするために、下地材の端の位置に目印をつけておきます。
接着にはサイビノールを使います。
サイビノールは、接着するモノの両方に塗布します。
下地材の裏面(デコボコしてない方)と、裏面用の革に下地材が重なる部分に塗りましょう。
上の写真のように、裏面用の革の中心に下地材が来るように貼ります。
先程つけた目印とズレないように、慎重に貼り付けましょう。
サイビノール600も写真に写り込んでますが、サイビノール100でOKです。
サイビノール100の方が水の配合が多い。そのため、サイビノール600に比べて粘度が若干低い。裏面に使う革の性質を考慮の上、好みの方を使おう。
「裏面用の革」と「下地材」を接着
サイビノールを塗るのは、表面用の革の端から1cm程と、裏面用の革の端です。
接着後、裏面用の革がはみ出たところがあれば、切っておきましょう。
切る時は、サイビノールが充分乾いてから切ろう!
ゴムのりで接着すると、接着後にゴムのりがはみ出て見えてしまいます。
固まった後、透明になるサイビノールを使うのはそのためです。
菱目を開ける
次に、表面の革に、ディバイダーを使って縫い線を入れます。
ディバイダーの幅は3mm位が推奨です。
ディバイダーで入れた線に沿って、菱目を開けていきます。
菱目打ちを使う場合は、曲線に対応するため、2本目と1本目のみで行います。
縫う
最後に、1周グルっと縫えば完成です。
裏面はこんな感じに仕上がりました。
曲線は上手く出来たでしょうか?
作品に曲線を入れることができると、デザインのバリエーションが増えますね。
「マウスパッド作ろうか少し迷ってる」という方も、ぜひ挑戦してもらえたら嬉しいです。