本記事は、レザークラフトにおけるハトメリングの付け方を説明しています。
また、取り付け時の注意点もご紹介します。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/kiduki-e1638759032226.png)
ハトメリングの打ち方|必要な道具
まずは、ハトメリング取り付けに必要な道具をご覧ください。
![ハトメリングを付けるための道具一式](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/Eyelet-ring-tool-set.jpg)
ハトメリング打ちの道具
- ハトメリング打ち棒
- 打ち台
- ハトメ抜き
- ハンマー
- ハトメリング金具
この5つがあればOKです。
今回は、クラフト社の「ハトメリング金具(極小)」をつけます。
そのため、道具のサイズは「ハトメリング打 極小」と、「ハトメ抜き 15号」を使います。
その他の、ハトメリング(中・大・特大)のサイズに対応する打ち具とハトメ抜きは、記事の後半でご紹介しています。
ハトメリング金具 部品の名称
ハトメリングは2つの部品から成ります。
写真の左側が「座金」、右側が「リング」です。
![ハトメリングの部品名称「座金」と「リング」](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/Eyelet-ring-part-name.jpg)
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/kiduki-e1638759032226.png)
次の、取り付け方の紹介で、裏表についてもご説明します。
ハトメリングの打ち方|手順の説明
それでは、ハトメリングの取り付け方を見ていきましょう。
この、ヌメ革1mmを2枚貼り合わせたものに、ハトメリングを付けていきます。
![ハトメリングを付ける革とハトメリング](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/Leather-with-eyelet-ring.jpg)
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/yorokobi-e1638758993596.png)
ハトメ抜きで穴を開ける
最初に、ハトメリングを付けたいところに、ハトメ抜きで穴を開けます。
![革にハトメ抜きで穴を開ける](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/eyelet-ring-installation-procedure.jpg)
打ち台にハトメリングをセット
ハトメリング金具などを、打ち台にセットしていきます。
まずは、「リング」を打ち台の窪みにのせます。
![ハトメリング打ち台を使う](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/eyelet-ring-installation-procedure-1.jpg)
このように、リングが打ち台にピッタリとはまるはずです。
![ハトメリング打ち台にリングをセット](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/eyelet-ring-installation-procedure-2.jpg)
ピッタリはまらない場合は、ハトメリング金具と打ち台のサイズが合ってない。
次に、先ほど革に開けた穴を「リング」に通します。
これも、ハトメ抜き15号で開けていれば、ピッタリにはまります。
![リングに革の穴を通す](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/eyelet-ring-installation-procedure-3.jpg)
その次は「座金」を被せます。
座金には裏表があるので、間違えないように注意しましょう。
座金の裏表が間違っている場合
裏表が間違っていると、以下の写真のように、革と座金の間に隙間が生まれます。
![座金の表裏が間違っている状態](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/eyelet-ring-installation-procedure-4.jpg)
座金の裏表が正しい場合
正しく取り付けできている時は、革と座金の間に隙間は生まれません。
![座金の表裏が正しい状態](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/eyelet-ring-installation-procedure-5.jpg)
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/kiduki-e1638759032226.png)
ハトメリング打ち棒で打つ
全て打ち台にセットできたので、いよいよ打ち棒で打っていきます。
まず、リングの穴に打ち棒の先端を差し込みます。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/kiduki-e1638759032226.png)
![ハトメリング打ち棒をセット](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/eyelet-ring-installation-procedure-6.jpg)
この形のまま、しっかり手で打ち棒を抑えて、まっすぐ打ち込みます。
力加減にもよりますが、5,6回くらいで打つように意識すると良いと思います。
![ハトメリングの取り付け完了](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/eyelet-ring-installation-procedure-7.jpg)
打ち過ぎると、ハトメリングの形状が凹んだりするので注意。
また、打ち棒をまっすぐ打たないと、リングが凹んで座金に納まる時に偏ってしまいます。
以下の写真のように、綺麗な「円」が出来るように意識して打ちましょう。
![ハトメリングをまっすぐ打った時の状態](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/eyelet-ring-installation-procedure-8.jpg)
以上で、ハトメリング取り付け完了です。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/cropped-zenshin1-scaled-e1638757712454.jpg)
せっかくなので、イニシャルを刻印してネームタグにしてみました。
![ハトメリングを使った革のネームタグ](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/07/Eyelet-ring-name-tag.jpg)
息子のリュックのファスナーに取り付け!喜んでくれました~(*´▽`*)
ハトメリング|穴のサイズ一覧表
今回使用した、ハトメリング(極小)の穴の径は4,6mmです。
その他のサイズについては、以下の表をご参考ください。
金具品名 | 穴の径(Φ) |
ハトメリング 極小 300 | 4.6mm |
ハトメリング 中 20 | 8.1mm |
ハトメリング 大 23 | 8.6mm |
ハトメリング 特大 25 | 9mm |
ハトメリング|サイズ別の道具
ハトメリングの4つのサイズに対応する、ハトメ抜き、打ち具をご紹介します。
金具品番 | 金具品名 | 推奨ハトメ抜き | 打ち具品番 | 打ち具品名 |
1161 | ハトメリング 極小 300 | 15号 | 8331 | ハトメリング打 300 |
1165 | ハトメリング 中 20 | 25号 | 8288 | ハトメリング打 20 |
1167 | ハトメリング 大 23 | 30号 | 8289 | ハトメリング打 23 |
1169 | ハトメリング 特大 25 | 30号 | 8290 | ハトメリング打 25 |
※表は、『クラフト社』の金具と打ち棒についての内容
使うハトメリングのサイズと、ハトメ抜き、打ち具のサイズを合わせましょう。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/kiduki-e1638759032226.png)