レザークラフトで、箱マチ型の『コインケース』を作ってみませんか?
型紙は無料で公開中!本記事では、作り方も見ていただけます。
箱マチのコインケースと言えば、下地で箱マチをビッと決めて、裏地も使いカッコ良く仕上げる。

そんなこともあってか、簡単に作れるコインケースの型紙が欲しいという声が多く聞こえます。
なので、今回は簡易版の箱マチ型コインケースの型紙を作ってみました。
下地、裏地は一切使っていないので、誰でも簡単に作ることができます。

型紙はこちらからダウンロードできます。
PDFをA4サイズで印刷し、ご利用ください。
コインケースの作り方【用意する素材】
コインケースには、以下の素材を使用します。
必要な素材
- 革①(厚み1.2~1.5mm)
- 革②(厚み0.4~0.7mm)
- 糸 160cm程度
- バネホック(小)1個 ※ハンシャ
革①は胴表の革で、革②はマチ用の革です。
本記事では、1mmのヌメ革を使用していますが、もう少し厚みがあった方が良さそうです。

無料型紙の『コインケース』の作り方
コインケース制作は、所要時間3~4時間を目安にしてみてください。
それでは作り方を見ていきましょう。
型紙を作る
まずは、印刷したPDFを厚紙に貼って、型紙を作ります。
型紙の「〇」の位置はバネホックを付ける位置です。
ハトメ抜き8号と、15号で、それぞれ穴を開けておきましょう。


革を切る(粗裁ち・漉き)
型紙が出来たら、革にけがき線を入れておき、粗裁ちしましょう。

必要なら、マチの革は漉いてください。(厚さは0.4~0.7mm推奨)
広範囲を漉く時は、豆カンナがあると便利です。

漉きが終わったら、お好みで床面処理をしてください。

床面処理が終わったら、けがき線に沿って革を切りましょう。
コバ磨きとフチ捻を施す
コバ磨きを施します。お好みでフチ捻もかけておきましょう。
ここで作業を行うのは、組み合わせた後に出来ない箇所だけです。
その対象となるのは、以下の写真の2箇所です。


接着箇所にやすり掛け
パーツは、全てサイビノールで接着することになります。
サイビノールの食いつきを良くするために、塗布する箇所をやすり掛けしましょう。
やすり掛けをする場所は、さっきコバ磨きをした箇所以外の全ての辺です。

マチに折り目を付ける
マチのパーツに、あらかじめ折り目を付けておきます。
パーツの「のりしろ」部分を、それぞれ折っていきます。

※のりしろ部分は、パーツの下部と両端です。

次に、型紙の線を参考に、縦に折り目を付けていきましょう。

その後、マチパーツの両端に二等辺三角形を作るイメージで折り目を付けます。

最後に、三角形をもう一つ作ります。
縦に折った時に出来た頂点と、二等辺三角形の頂点を結ぶイメージでOKです。

出来上がりは、こんな形になっているかと思います。

バネホックを取り付ける
組み立てる前に、2つのパーツにバネホックを取り付けておきましょう。
マチに取り付けるバネホックは、『バネホック(小)ハンシャ』を使用しています。

※写真では菱目が開いていますが、菱目はこの後で開けます。
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マチを貼り付ける
マチを、本体(胴表)の革に貼り付けていきます。
先に、貼り付け終わった後のイメージを見ておきましょう。


まず、マチの「のりしろ」部分と、本体の端にサイビノールを塗布しましょう。
塗布するのは、端から5mmくらいまでを意識しましょう。

サイビノールなら、乾くまでなら位置調整が出来るのでおすすめです。
次に、マチパーツを貼っていきますが、最初に貼る箇所は短い辺の部分が良いでしょう。
先程つけた、折り目を参考に貼り付けてください。

ココに注意
中心がズレてしまうと、全体的に「いびつ」な形になってしまうので注意!
そのまま、端に沿って左右も貼っていきます。


菱目を開けて縫う
数十分置いてサイビノールが乾いたら、菱目を開けましょう。
1周ぐるっと穴を開けられたら、縫い作業を進めていきます。

仕上げ・完成
縫い終わったら、まだ磨いてない部分のコバ処理をしましょう。
コバ処理の内容
- ヘリ落とし
- やすり掛け
- コバ磨き

私の場合、ヌメ革の作品は、いつも馬毛ブラシで掃除した後にミンクオイルを塗っています。
ミンクオイルを塗った直後は、少し飴色に変わって、見た目も質感も良い感じです。



ここまで、大変おつかれさまでした。
今回のコインケースのように、お応えできる限りはドンドン新しい型紙を作っていきます。
「欲しい!」思っている型紙があれば、ぜひお問い合わせフォームからご意見くださいね。
※当然ですが、お代はいただきません。
無料の型紙を増やすことで、「役に立つサイトだ!」と思ってもらえたら幸いです。
ご対応は必ずさせていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせくださいね。
