レザークラフトで最初に何を作るべきかと言えば、まずはキットを使った制作がおすすめです。
なぜなら、最初は作品が出来る楽しさを感じることが非常に大事だからです。
難しいものから挑戦すると、挫折する危険性があります。
本記事では、初心者でも簡単に作れるおすすめ品をご紹介しています。
レザークラフト覚えるなら
レザークラフト|最初に作りたい物
最初に何を作るか迷ったら、以下の4つの中から選んでみましょう。
最初におすすめなモノ
- 初心者キット
- 縫い作業が無いモノ
- 平面を組み合わせて出来るモノ
- 詳しい説明書がついているモノ
上記の4つは比較的簡単に作れるので、未経験・初心者の方におすすめです。
それぞれの特徴を見て、何に挑戦するか考えていきましょう。
おすすめ① 初心者キット
初心者キットとは、以下のように練習用として販売されているモノです。
例えば、上記のキットではヌメ革のコインケースが簡単に作れます。
なぜ簡単なのか、初心者キットの特徴を見てみましょう。
初心者キットの特徴
- 革が作品の形に切ってある
(革を切る作業がない) - 型紙が不要
- 素材が全てそろっている
(道具があれば作れる) - 初心者でも綺麗な作品が作れる
- 特定の技術を学べる
※キットによって学べる技術は変わります。 - 説明書がついている
初心者キットは手間が掛からない
まず、革が必要なサイズに既に切ってあるので、革を切る必要がないです。
革を切らなくて済むメリット
- 単純に裁断する手間が掛からない
- 裁断ミスによる手間・無駄が出ない
- 型紙を用意する必要がない
そうです。革が既に切れているので、型紙も必要なくなるんです。
型紙を探したり、買ったり、作ったりするのも、意外と時間や手間が掛かります。
型紙は有料のモノが多いので、基本は【道具+材料+型紙代】になりますが、その型紙代を節約できるのでお得です。
初心者キットで得られる技術
初心者キットは、基本の技術をしっかり学べるようになっています。
例えば、先程ご紹介した「ヌメ革のコインケース」は、以下の技術を習得することができます。
キットで習得できる技術
- トコ面やコバを磨く
- 縫い穴を空ける
- 縫う
技術を身に付けていけば、自然と次に挑戦できるものも決まってきます。
他の技術を学べる別のキットも併用していけば、一歩一歩着実にステップアップできるのです。
キットで作るための道具
道具はどうすれば良いかというと、これはセットで販売されていることが多いです。
ヌメ革のコインケースの商品説明を見てみると、以下のような記載があります。
用意するもの
レザーハンドソーイングセット「ライト」
これは、レザークラフトでは有名なクラフト社が販売している道具のセットです。
キットもクラフト社のものなので、道具はバッチリ揃いますので、安心感がありますね。
メーカーって商売上手だ。笑
確かにお手軽ですが、上記のソーイングセットは約8,000円となかなかのお値段ですよね。
このセットに含まれているハンマーやキリは、約2,000円分ですが、100円ショップで代用できます。
ですので、もし安く揃えたいなら、少し手間ですがバラで買っていった方が良いでしょう。
メモ
コインケースの初心者キットは、全15種類の道具が必要。
手間でなければ、1つ1つ道具を揃えた方が安上がり。
ちなみに、こちらのコインケースの商品ページで、必要な道具のリストが確認できます。
(パッケージ裏側に書いてある)
安く道具を揃えていきたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
21種類の道具がリストになっていて、100円で買えるモノも分かるようになっています。
関連記事
9300円でそろう|21種類の必要最低限の道具 続きを見る
1万円で揃える!【レザークラフト初心者必見】基本作業に必要な道具リスト
そういう方には、初心者キットはもってこいです。
実際に作ったものは日常でも使えますし、達成感もしっかり感じられますよ。
ココがポイント
お手軽さで言えばダントツトップは初心者キット!
初心者キット、道具セットの2つがあればすぐ作れる!
おすすめ② 縫い作業がないモノ
レザークラフトの縫い作業は意外と大変で、始めはすごく苦労する人が多いです。
そのため、最初は縫い作業が無いものを作る方が、挫折しにくくなります。
例えば、こちらのカップホルダーは、縫い作業が一切ありません。
このカップホルダーは当サイトのオリジナルデザインで、以下の記事で作り方を紹介しています。また、型紙も無料で公開しています。
縫い作業がないメリット
縫い作業がないということは、例えばこんなメリットがあります。
縫い作業が無いメリット
- ひし目打ちで穴を開ける必要がない
- 初めは苦労する縫い作業を避けれる
- 工程が少ないので、単純に失敗も減る
- 針や糸が不要なので、道具も最小限で済む
縫いが無くても得られる技術
例えば、このカップホルダーを作る場合は、以下の技術が習得できます。
チェックリスト
- 型紙作成
- 革の裁断
- 床面、コバ磨き
- ヘリ落とし
- ハトメ抜き
- バネホック取り付け
縫い作業は難しいので、他の技術を覚えてから、縫いを覚えるのが個人的には良いと思っています。
ココがポイント
レザークラフトは縫い作業がないと比較的簡単!
他の技術を覚えておくと、縫い作業に挑戦する時にラク!
おすすめ③ 平面の組合せで出来るモノ
次におすすめするのは、平面の革を組み合わせて出来るモノです。
平面の組み合わせで作れる
- カードケース
- ブックカバー
- マウスパッド
上記のようなモノは、マチなどのふくらみを持たせるパーツが必要ありません。
そのため、平面に切った革を縫い合わせれば作れるので比較的簡単なのです。
逆に、立体的なモノは作るのが難しくなります。
立体的なモノ
- 名刺入れ
- お財布
- バッグ
これらはマチとなるパーツを作って、立体感を持たせる必要があります。
立体にさせるために、縫いや、革を貼り合わせる順番が複雑になりがちなのです。
ですので、これらは、少し熟練度を上げてから挑戦するのがおすすめですよ。
ココがポイント
平面で作れるモノが比較的簡単!
慣れてきたら立体的な作品に挑戦していこう!
おすすめ④ 説明書付きのモノ
作りたいモノを探す時、ネットで型紙を探すのも一つの方法です。
本サイトのカップホルダーのように、無料で公開されている型紙もけっこうあったりします。
でもその型紙、作り方の詳しい説明書はついていますか?
もし説明書がないと想像で作ることになり、難易度が跳ね上がってしまいます。
慣れないうちは説明書は絶対あった方が良いので、説明書付きの型紙を探してみましょう。
有料ですが、「ShiAN」さんの型紙はおすすめです。
ShiANの特徴
- 初心者でも作りやすい構造
- 写真入り説明書付き
私もロングウォレットの型紙を買ったことあるんですが、説明書が大きい写真付きで15枚くらい付属されていました。
とっても分かりやすかったです。
以下の記事で「ShiAN」さんを紹介させていただいてますので、参考にしてみてください。
ココがポイント
説明書なしだと難易度が跳ね上がってしまう。
慣れないうちは作り方が詳細まで分かる型紙を選ぼう!
レザークラフトは初心者キットから挑戦!
以上、簡単に作れるモノを4つ紹介してきましたが、一番お手軽なのは初心者キットだと感じたのではないでしょうか。
キットのメリット
- 誰でも綺麗に作れる
- 型紙が必要ない
- キット専用の道具セットもある
でも、個人的には「カップホルダー」に挑戦していただけたら、とても嬉しいです(笑)
お財布作りたいですよね。でも難易度が高いので、できれば最初はグッと我慢しましょう。
お財布は熟練度が上がった時。一生使っていけるモノを作れるようにきっとなります。
実は私も、「凄い!」と言われるモノが作りたくて、一番最初にペンケースを作ったんです。
それも、型紙無しで自分でテキトーにデザインしたモノです。
なんとか形にはなっていますが、想像していた出来とは到底離れたモノでした・・・。
結果、「もう少し練習してから作れば良かったなぁ・・・」と思い、ガックリと肩を落としました。
贅沢な革を使っていたので、余計にそう感じましたね。(^_^;)
簡単なものでも作っていけば、徐々に作品の難易度を上げていくことができます。
少しずつレベルアップしていきましょう!
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