グレイスShopで販売しているビニモをご存じでしょうか。
AmazonやYahoo!ショッピングで販売されているビニモなのですが、これが結構良いんです。
ビニモとは?
ポリエステル素材などで出来ている糸。麻糸のように糸が毛羽だっておらず、熱で溶けるため糸の始末もやりやすい。
中でも、グレイスShopで扱っているビニモは、縫い目が取っても綺麗に見えます。
その他にも色々メリットを感じているので、本記事でご紹介していきます。
グレイスShopの『ビニモ』の特徴
まず、こちらがグレイスShopのビニモです。
写真には『KINT』という文字があります。
商品もしくはメーカー名なのかな?と思って「KINT ビニモ」とかで検索してみます。
でも、それっぽいのが全然引っ掛からなくて、いまいち詳細が分かりません。
とりあえず、グレイスShopというお店で扱っているビニモなので、以降も『グレイスShopのビニモ』と呼ぶことにします。
そして私が、このビニモを気に入っている理由がこちらです。
特徴&メリット
- 革にストレスを与えずに縫える
- 綺麗な色合い。25種類から選べる
- 縫い目が一定で綺麗
- 強靭・丈夫で扱いやすい
- ベトベトしないし、汚れない
まず、上記の通り、本当に使いやすいです。
当ブログの作品集で紹介している革小物も、実はこの糸を使っていることが多いです。
例えば、このカードケースもグレイスShopのビニモ(0.55mm)を使用しています。
グレイスShopのビニモを使うと、ステッチがすごく綺麗に仕上がります。
良いのか悪いのかは分かりませんが、「えっ?これ手縫いなの!?」と言われることが増えました。
それでは、もう少し具体的に紹介していきますね。
革に『ストレス』を与えない理由
まず、なんといっても糸が細いです。
糸の太さは、以下の3種類から選べるのですが、どれもかなり細いです。
選べる糸の太さ
- 0.45mm
- 0.55mm
- 0.65mm
そのため、菱目に糸を通す時にスルッと通ります。
尚且つ、素材がポリエステルなので、麻糸と違いとてもツルツルしています。
ビニモにロウを塗るかは好みですが、ロウを塗らなくてもツルツルです。
革への摩擦も少なくなるので、縫う時に菱目にかかるストレスが限りなく『0』に近いです。
3種類の糸の太さが分かるように、サンプルを作りました。
何mmのビニモを買うか迷った時は、こちらを参考にしてみてください。
もう少し拡大したものがこちら。
※同じ色の糸で用意できなかったので、少し見にくくてすみませんです。
細くても強靭な糸
サンプルでも分かる通り、0.45mmの糸はかなり細いですよね。
ですが、糸の強度はとても高く、かなり丈夫です。
では、どのくらい強いのか。
ひとつ例として、0.45mmのビニモに針を通す時の様子を見てみましょう。
私は普段、縫い針(丸針・細)を使っています。
0.45mmのビニモは、この針よりも細いです。
そして、この針にビニモを通すと、こんな状態になります。
なにぶん細いので、このように細い繊維1本しか糸に通らないこともしばしばあります。
この繊維、アップだから多少しっかり見えますが、肉眼だとそれはそれは細いです。
ですが、今までこれで縫い進めてきて、この細い繊維が切れたことは1回もありません。
そのくらい、このビニモは丈夫な造りになっているということです。
たしかに、最初は糸が針に刺さらず戸惑うかもしれません。
でも、慣れればさくっと付けられるようになります。
0.45mmは本当に細いので、針に糸を固結びでつけたとしても菱目を通ってくれます。糸を針に通すのが苦手と言う方は、逆に使いやすいかもしれません。
糸がほつれない
もうひとつ、このビニモは『ほつれない』という丈夫さも持っています。
糸をセットしてしばらく縫い進めた時、針を通した部分からほつれてきたという経験はありませんか?
私は、同じビニモでも、ビニモMBTだとほつれてしまった経験があります。
(かなり長い距離を縫った時ですが。)
実際、ビニモMBTは、やろうと思えば手で簡単に糸をほぐすことが出来ます。
しかし、このグレイスShopのビニモは、手でほぐすのは困難です。
この糸を使い始めて長いですが、ほつれたことは一度も無いというほどです。
(ほぐれるからビニモMBTが欠陥品とかそういうことではありません。好みです。)
さらに、糸が縒る(よる)こともありません。
ナイロンボンド糸を使った時が特に顕著だったのですが、糸が縒ると縫い作業がめんどくさいです。
糸が縒ると、直すのに時間がかかる上に、ステッチが乱れるなど良い事ありませんよね。
縒らないし、ほつれない。
よって、太さも常に一定なので、ステッチが非常に綺麗になります。
糸を『喰う』ことが無くなる
縫い作業の時に、先に通した糸の間を、もう一つの針で通してしまった経験はないですか?
いわゆる、糸を「喰ってしまう」状態のことです。
縫いの始末などで、同じ菱目に2回針を通す時に、糸を喰ってしまいやすいですよね。
しかし、グレイスShopのビニモを使うと、喰ってしまうことはほぼありません。
その他のメリット
それ以外にも、こんなところが気に入っています。
お気に入りポイント
- 優しい色合いが多い
- ベトベトしない・汚れない
- 糸の始末が簡単
色は、全部で24種類以上あります。
決して色の数が多い訳ではありませんが、扱っている色が良いです。
どの色も、少し他の糸とは違う色合いを持っていて、なかなか綺麗です。
※私は茶色が好きなので、茶色系ばっかり持っています。
お気に入りポイントの②、③は、ビニモならどれも同じですが、一応ご紹介を。
ベトベトしない、汚れないというのは、ロウを付けなくて良いからです。
(もちろん付けても良いです。)
私の場合、ロウ引き糸のようにベトベトするのは、ちょっと縫いにくいと感じてしまいます。
この糸は、ロウを塗らなくても丈夫だしスベるので、そのままでも全然使えます。
よって、ロウを引く手間がないですし、ロウで革が汚れないというメリットもあります。
ビニモは火で溶けるので、ライターで簡単に糸の始末ができるのも魅力の一つですね。
グレイスShopの『ビニモ』は割高?
『グレイスShopのビニモ』は、20mで398円とかです。
よって、1mあたり20円くらいになります。
基本的に販売は20mでしかしていないようなので、『1000mで割安なもの』などはありません。
ビニモと言えば、ビニモMBTを思い浮かべる方も多いと思います。
ビニモMBTの場合は、600mで1800円とかなので、1mあたり3円です。
価格は6倍ですが、それに負けない良さも持ち合わせています。
実際、ビニモMBTでは、ほつれたり、糸を喰ってしまったりするところを、グレイスShopのビニモはノンストレスで出来ますから、私は結局買ってしまいます(笑)。
参考
麻糸の場合:30m=330円(1mあたり11円)
ナイロンボンド糸の場合:50m=650円(1mあたり13円)
綺麗に縫うなら『グレイスShopのビニモ』
縫い目をもっと綺麗にやりたい。
ノンストレスの縫い作業を試してみたい!
そんな風に思ったら、グレイスShopのビニモはおすすめです。
メリット
- 革にストレスを与えない
- 縫い目が一定で綺麗になる
- 強靭・丈夫で扱いやすい
- ベトベトしない、汚れない
糸にも革にもストレスを感じなくなるので、さくさく作業が進むし、本当に綺麗に縫えます。
ミシン縫いと勘違いされるほどです。・・・良いのか悪いのか分からないですが(汗)。
ちょっと縫い作業に自身が無いな、と思ったら、ぜひこのビニモを使ってみてください。
きっと縫うのが楽しくなると思いますよ。