道具の使い方・技術

菱目打ちは【打ち過ぎに注意!】|穴を綺麗に開けるやり方&コツ

菱目(ひしめ)打ちを打った後に、「穴の裏側がデコボコして綺麗にならない・・・やり方が悪いのかなぁ」と思ったことはありませんか?

 

うさぎ三世
なんかデコボコしちゃうんだよね。

 

それは「菱目打ちを打ち過ぎているから」かもしれません。

以下の2点を抑えることで裏の穴を綺麗にすることができます。

菱目を綺麗にするコツ

  • 菱目打ちを「打ち過ぎない
  • 穴の周りをハンマーで叩く

菱目打ちのやり方

なぜ、菱目打ちを打ち過ぎるとデコボコになってしまうのでしょうか。

この、1mmのヌメ革を2枚貼り合わせた革で試してみましょう。

菱目打ちを打つ前の革
うさぎ三世
菱目打ちをして、裏側の銀面にあいた穴の状態に、注目していくよ!

菱目打ち|裏穴が【良い例】

まずは、まく菱目が開けられているやり方がこちら。

適度に菱目打ちをして、革の裏側から少しだけ菱目打ちの刃が覗いている状態です。


適度な菱目打ちの様子

刃のまわりの革にはデコボコもなく、綺麗に貫通しているのがわかりますよね。

ココがポイント

刃の先端が少し貫通したくらいを目安に打つ

 

うさぎ三世
貫通させる時は、適度に打ち込むんだね!

菱目打ち|裏穴が【悪い例】

次に、菱目打ちを打ち過ぎた状態です。

目打ちの刃が先ほどより革の裏側から出ています

打ち過ぎた菱目打ち デコボコになる

先程と違い、刃の周りがデコボコしているのが見て取れますよね。

これは、菱目打ちの刃先だけでなく、刃の太い部分まで革に入り込んでいくことにより、革が押し寄せられてしまったためにデコボコになっています。

 

このデコボコは、菱目打ちを抜いた後も残ってしまいます。

穴の周囲がデコボコの状態

ヌメ革のように可塑性(かそせい)の高い固めの革だと、この現象が起きやすい

 

デコボコをこのまま放置して縫い作業を進めると、当然、縫った後もデコボコが残ってしまいます

すると、デコボコがあるだけで、この作品は綺麗に見えなくなってしまうのです

うさぎ三世
デコボコ直したい。どうしたら良いの?

 

デコボコは、木づちやハンマーを使うことで簡単に解消することができます。


『コツ』は菱目をハンマーで叩く

先程できたデコボコを、そのままハンマーの平らな部分で叩いていきます

木づちで穴のデコボコをならす

写真では木づちの胴の部分を使っていますが、これは革が凹んだり、傷がつかないように叩けるので都合が良いからです。

また、叩く力が強過ぎると革に傷がついてしまいますので、軽く「トントン」と叩きましょう。

ポイント

写真でもわかるように、通常、木づちを打つ時に使う面は、普段から菱目打ちやハトメ打ちを打つので凹んだり、ささくれたりしている

この面を使うと、革の表面に凹みや傷がつきやすいので、胴の部分を使おう

 

そしてこちらが、デコボコを木づちで叩いた後の写真です。

木づちでならした後の穴(アップ)
うさぎ三世
デコボコ綺麗に消えてるね!

 

ひと手間加えるだけで、とっても簡単にデコボコを解消することができましたね!

木づちでなくても、革に影響が出ない道具なら、どんなものを使ってもOKです。(トンカチなど)

ココに注意

強く叩き過ぎて、革に傷や跡が残らないように気を付けよう!


太い糸には【菱ギリ】がおすすめ

うさぎ三世
ところでさ、ひし目打ちの穴ってあんなに小さくて平気なの??

 

確かに、先程の例のように適度に打った場合だと、裏側に空くひし目が小さくなります

縫う時にそれで糸と針が通るのか?と疑問に思うかもしれません。

ですが、基本的に問題なく縫うことは可能です。

 

うさぎ三世
でも使う糸によっては、穴の大きさもある程度必要だよね。

 

確かに、麻糸(太)などはちょっと厳しいサイズになります。

縫えなくはないと思いますが、小さめの穴に無理矢理に糸を通すのも良くありません

以下のように、出来栄えや革の耐久性に悪影響が出ます。

無理矢理通すと起きる弊害

  • 革が切れてしまう
  • ステッチが統一されず、見栄えが悪い
  • 糸・革の耐久性が落ちる
うさぎ三世
じゃあ、革をデコボコにしないように、綺麗にステッチできる穴ってどうやって開けるの?

菱ギリを使うメリット

デコボコがもなく、太い糸も通る綺麗なひし目を開けるには、菱ギリ(ヒシギリ)を使いましょう。

※菱ギリとは、ひし型の穴を開けることができるキリ

 

菱ギリを使うことで、穴のサイズが調整できるので、太い麻糸などもしっかり通すことができます

綺麗な縫い目を作るには、菱ギリは必須といえるアイテムです。

 

ただし、菱ギリは使うのが少し難しい道具でもあり、うまく使えないとステッチが乱れることになり、逆に作品の見栄えが悪くなります

例えば、菱ギリを使う時は以下の事を意識する必要があり、これが最初は難しいのです。

菱ギリ使用時に気を付けること

  • 穴と穴の間隔を一定にする
  • 穴の角度を一定にする
  • 穴のサイズを一定にする
うさぎ三世
一定にするのって微妙な感覚を要するから、けっこう難しそうだね。

 

以下の記事で、失敗しない菱ギリのやり方と、菱ギリ習得の練習法を紹介していますので参考にしてみてください。


【まとめ】綺麗な菱目打ちのやり方

革の裏にデコボコが発生しないように菱目打ちは適度に打つことを意識することが大事です。

ちなみに、打ち込み過ぎた場合は、こんなデメリットもあります。

打つ込み過ぎのデメリット

  • 革が痛み、耐久性が落ちる
  • 菱目のサイズを統一させにくい
  • 菱目打ちの先端が凹みやすい
  • ゴム板の劣化も進む
うさぎ三世
とにかく作品の出来栄えに影響出すのは避けたいね!

 

可塑性が高いなど扱う革によっては、菱目打ちを適度に打っていたとしても、多少のデコボコはできてしまうこともあると思います。

その時は菱目打ちの跡は、ハンマーで仕上げることを忘れないようにしましょう。

叩いた後は、革がフラットになってとても綺麗に見えるようになりますよ。

 

 

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