本記事では、安価で扱いやすい『おすすめの革包丁』をご紹介します。
こんな方におすすめの記事です
- 初心者でも使いやすい革包丁が知りたい
- おすすめ革包丁と砥石も知りたい
- カッター・別たちとの違いを知りたい
革包丁の種類や、おすすめの理由についても見ていきましょう。
おすすめの革包丁「美貴久」
私がおすすめする革包丁は、「特選革包丁 美貴久」です。
おすすめの理由
- 刃がまっすぐな直刃で万能
- 初心者でも扱いやすい
- 直刃なので研ぎやすい
- 切れ味が持続しやすい
直刃は万能で扱いやすい
初めて革包丁を買うなら、迷わず直刃のモノを選びましょう。
革包丁の種類
- 刃先がまっすぐ「直刃」
- 刃先が丸い「丸刃」
- 刃先が斜め「斜刃」
このように、革包丁には刃先の種類があります。
それぞれの刃先の特徴は以下のとおりです。
刃先の形状の違い
- 直刃=直線・曲線も安定して切れる
- 丸刃=主に革の漉き作業に向く
- 斜刃=曲線が切りやすい
直刃なら、直線も曲線も切ることができ、簡単な漉き作業にも対応できるため万能と言えます。
刃幅は24mmと36mmのモノがありますが、36mmの方がまっすぐ切りやすくて使いやすいでしょう。
美貴久を使って「革包丁のコツ」を以下の記事で紹介していますので、こちらもどうぞ。
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【革包丁の使い方】革を切るコツは・・刃の【角度】が大事!
『美貴久』なら研ぐ手間も削減
美貴久の刃は、青鋼2号という切れ味が持続しやすい金属で出来ています。
革包丁は、定期的に『研ぎ』が必要になりますが、切れ味が持続するだけ研ぐ手間が省けますよね。
安い革包丁は、ステンレス製や、一般的な鋼で作られています。
それらは、刃が柔らかく、切れ味があまり持続しません。
切るのも研ぐのも大変になってしまいますので、あまりおすすめしません。
安い革包丁を買うくらいなら青鋼の革包丁を選びましょう。
また、直刃なので『研ぎやすい』というメリットもあります。
研ぎ方は普通の包丁と変わらず、砥石の上で革包丁を前後に動かして研ぐのですが、丸い刃を均等に研ぐのはかなり難しくなります。
ポイント
革包丁は、買ってすぐは切れ味があまり良くないことがあります。
カッターと比べて切れないなと思ったら研いであげましょう。改善します。
おすすめの砥石
砥石を買うなら、こちらをおすすめしたいです。
レビュー評価が良かったので試してみたんですが、かなり満足できました。
この砥石は、片面が粒度1000、もう片面が6000となっています。
粒度6000だと3~5千円くらいするのが一般的ですが、こちらは約1500円と、かなり安いです。
にもかかわらず、革包丁の刃先を鏡面近くまで研ぐことができ、切れ味も抜群に良くなります。
説明書が変な日本語になっていたので、届いた時は「やばいかな・・・」と思ったんですが、モノは確かに良かったです。
美貴久を、この砥石でしっかり研いで、革包丁を使う度に革砥でメンテナンスしてあげることで、かなり切れ味が長持ちして研ぐ手間が激減しました。
そもそも革包丁は必要か?
レザークラフトを始める時、「革包丁」を買うかどうか迷う人も多いと思います。
結論から言うと、革包丁はなくてもレザークラフトはできますが、持ってて良かったと思う場面も多々ありますよ。
また、本記事では、革包丁・カッター・別たち、それぞれのメリットやデメリットについてもご紹介していますので、良ければ参考にしてみてください。
革包丁・カッターのメリット・デメリット
それぞれの刃物の特徴を見て、具体的にどんな違いがあるのか比較してみましょう。
革包丁の特徴
まずは、革包丁のメリット&デメリットを見ていきましょう。
革包丁のメリット
- 革を切るのに特化した道具である
- 定規を使わなくても、まっすぐ切れる
- 「押し切り」で角が取りやすい
- カーブの切り取りにも向いている
革包丁のデメリット
- 安くはない
- 使い慣れていないので最初は難しい
- 定期的に研ぐ手間がかかる
【余談 お子さまがいる家庭の方へ】
うちも子供がいるので、革包丁を所有することを少しためらっていましたが、
以下の点に注意することで、危なげなく使用できています。
革包丁を安全に使うために
- 刃を収納ケースに入れ剥き身にしない
- 工具箱に納める
- 手の届く所に置かない
カッターの特徴
続いて、カッターのメリット&デメリットを見てみましょう。
カッターのメリット
- 使い慣れている(すぐ使える)
- 家にある。100円で買える
- 刃を折る、もしくは交換するだけで切れ味を回復できる
カッターのデメリット
- 刃が固定されておらずフラつく
- 定規を使わないと、まっすぐ切れない
- カーブの切り取りに向かない。(刃がフラつくため)
「けがき線」が定規で見えないのは結構ストレスになります。(透明な定規を使えば緩和は可能)
けがき線とは?
型紙に沿って丸ギリなどで引いた、革を切るためのガイドライン。
例えば、こんな風に「けがき線」を引いた革があります。
下の写真のように、けがき線に定規をピッタリあてた時、線がほぼ見えなくなります。
本当にピッタリ合ってるかどうか気になり、何度も確認してしまう手間が発生します。
革を切るときは慎重になりますよね。
そのため、けがき線の確認のために時間をくってしまうことも、しばしばあります。
【革包丁の必要性】便利と感じる時
レザークラフトに革包丁は必要か?と問われたら、「あるに越したことはないけれど、絶対に必要という訳ではない」と、私は回答しています。
しかし、革を切っているタイミングで「ここは革包丁の方が便利だな!持ってて良かった。」と思う機会も少なくはありません。
具体的には、角を取りたい部分や、細かい部分の裁断の時には、革包丁が重宝しています。
例として、革をL字に切る様子を見てみましょう。
まずは、革包丁をけがき線に合わせて構えます。
そして、切りたい部分に革包丁の角をグッと押し付けて切ります。
これは「押し切り」と言って、L字の曲がり角のような細かいところもギリギリを狙って切れる、という革包丁の技法です。
L字のもう一辺のけがき線に革包丁の角を合わせて、もう一度押し切りをします。
すると、このように、角の部分も綺麗に切ることができます。
これが、革包丁が使いやすいと感じる理由のひとつです。
このように綺麗にL字に切るのは、カッターだと意外と難しく、切りすぎてしまったり、うまく切り取れなかったりしてしまいます。
なぜなら、カッターは刃を横にスライドさせて切るように特化しているため、上から押し付けて切るということが困難だからです。
押し切りが出来るのは、革包丁の大きな利点です。
ココがポイント
革包丁には革包丁の利点がある。
絶対に必要ではないが、持っていると便利。
そんな方には「別たち」という道具があります。
「別たち」と革包丁の比較
「別たち」は、よく初心者の方に革包丁の代わりとして、おすすめされる道具です。
形状はまんま革包丁ですし、金額も500円以下とかなり安いです。(ただし、替え刃の金額は別途掛かります。)
革包丁と比べて、刃を交換できるので研ぐ必要がない、というメリットがあります。
デメリットは、革包丁と比べて刃が柔らかい金属のため、切れ味がすぐ落ちていくことです。
もちろん別たちの刃も、研げばまた切れるようになりますが、革包丁と比べて研ぐ頻度が増えるため、手間に感じるかもしれません。
普段から料理用の包丁を研いだりして、研ぐのが得意な方は、替え刃を買わなくて良いので、革包丁の方が経済的でしょう。
【まとめ】革を綺麗に切りたいなら革包丁
革包丁の購入を迷ってるうちは、無理に購入する必要はありません。
カッターでも、充分レザークラフトはできます。
仮に、カッターだけで作業していった場合「ここをもう少しうまく切りたい」と、考える時がいつか来ると思います。
先程紹介したように、L字に革を切りたい時などは革包丁の方が上手く切れるので、作品が綺麗に仕上がっていくことになります。
そんな風に感じる時が来たら、技量アップのチャンスです。
その時は、革包丁の購入を検討してみましょう。