ハトメ抜きは、バネホックやカシメを付ける時に役立つ道具です。
でも、号数(サイズ)がたくさんあって、最初はどれを選べば良いのか迷いがちになります。
この記事では、レザークラフトで使うならこれがあれば大丈夫!というサイズをご紹介していきます。
ハトメ抜き 号数・サイズ表
ハトメ抜きは、2号、3号、4号などのように「号数」によってサイズが管理されています。
例えば、2号のハトメ抜きだと直径が0.6mmの丸穴が開けられます。
そんな時は、下のハトメサイズ一覧表を参考にしてください。
号数ごとに、何mmの穴が開けられるのか、すぐに分かります。
そうです。8号なら【8×0.3mm=2.4mm】となります。
レザークラフトで良く使うハトメ抜き 6選
バネホックなどの金具を付けるための穴開けで使われるハトメ抜きですが、革小物を作るために使うなら、ある程度必要な号数が絞られてきます。
金具にはサイズも色々ありますが、次の6本があれば、ほとんどの金具のサイズに対応できます。
良く使うハトメ抜き
- ハトメ抜き 6号 <1.8 mm>
- ハトメ抜き 8号 <2.4 mm>
- ハトメ抜き 10号 <3.0 mm>
- ハトメ抜き 12号 <3.6 mm>
- ハトメ抜き 15号 <4.5 mm>
- ハトメ抜き 18号 <5.4 mm>
この6本でどんな金具に対応できるのか、金具とハトメ抜きの適合表を見てみましょう。
レザークラフト技法辞典 クラフト学園虎の巻 P.144より抜粋して引用
適合表
金具の品番 金具の品名 推奨ハトメ抜き 1001 片面カシメ 極小(4mm) 6号 1002 片面カシメ 小(6mm) 8号 1004 片面カシメ 中(9mm) 10号 1005 両面カシメ 小(6mm 足長) 8号 1007 両面カシメ 小(6mm 並足) 8号 1006 両面カシメ 中(9mm 足長) 10号 1010 両面カシメ 大(12mm 足長) 12号 1014 飾りカシメ 中(9mm) 10号 1016 角カシメ 中(9mm) 10号 1018 片ビス(9mm) 12号 1041 バネホック 小(10mm) 8号&15号 1042 バネホック 中(12mm) 8号&15号 1045(46) バネホック 大(13mm) 10号&18号 1064 ジャンパードット 中(13mm) 10号 1066 ジャンパードット 大(15mm) 12号 1161 ハトメリング 極小 300 15号 1165 ハトメリング 中 20 25号 1167 ハトメリング 大 23 30号 1169 ハトメリング 特大 25 30号
クラフト社が作っている金具に対して、ハトメ抜きの推奨サイズ(号数)がわかるリスト。
他メーカーの金具に適合するサイズは全く同じではないが、大差はない。
一番右の列が金具に対応するハトメ抜きの号数で、6本に含まれるものは太字になっています。
つまり、上記6つのハトメ抜きがあれば、ハトメリング以外は全てカバーできることになります。
以下の記事では、この6つのハトメ抜きを使ってカシメやバネホックを付ける様子が見れます。
穴のサイズにピッタリ合っているかなど、取り付けに対応できるのが分かりますよ。
ハトメ抜きの価格 セット品はお得?
ハトメ抜きの値段は号数によって変わりますが、一本500円~1,000円位です。
確かに、安い10本セットなどのハトメ抜きもあるのですが、あまりおすすめしません。
その理由は、以下の2つになります。
必要なモノ
- サイズが号数管理ではない
- 切れ味、耐久性が低い
詳しく説明していきますね。
サイズが号数管理ではない
ハトメ抜きのセット品の多くは、1mm単位でサイズが分けられています。
例えば、10本セットの場合、穴の径が1mm、2mm、3mm、4mm、5mm・・・10mmとサイズが1mmずつ飛んでいる場合がほとんどです。
そうなんです。つまり上記のセットで【片面カシメ 小】をつけたくても、推奨の8号(2.4mm)の穴を開けることはできません。
2mmか、3mmで穴を開けるしかないのです。
ココに注意
穴のサイズが0.5mm違うと、うまくハマらなかったり、金具にグラつきが生じる。
結構調べましたが、号数で販売されている安いセット品は見つけられませんでした。
たまに1.5mmとか、2.5mmのサイズが入っているセットもあるが、4.5mmや、5.5mmは無いことが多い。
※4.5mmは15号の代わり。5.5mmは18号の代わりに欲しいところ。
金具の取り付け自体が出来ないわけではありませんが、作品をしっかり仕上げたい人にはセット品は向きません。
ココがポイント
セット品では、メーカー推奨サイズのハトメ抜きを用意できない。
丈夫な作品を作るなら、メーカー推奨のハトメ抜きを用意しよう。
切れ味、耐久性
これはモノによりますが、ハトメ抜き10本 2,000円以下のセット品の場合、切れ味が悪いということも充分あり得ます。
驚くことに「穴が開けられない」なんてレビューもチラホラ見かけます。
また、ハトメ抜きはハンマーで打って穴を開けますので、刃の部分にそこそこ力が掛かります。
そのため、やわらかい金属で出来たハトメ抜きだと、刃に凹みが生じます。
買った時は問題なかったけど、少し使ったら穴が開けられなくなった、なんてこともあるそうです。
良いハトメ抜きは、『かまぼこ刃』にするなどして耐久性も考えた作りになっていたりします。
もちろん高い道具を使っても劣化はしますが、耐久性の差が出てしまいます。
レザークラフトでは、ハトメ抜きを使うタイミングは何度も出てくるので、耐久性の高い道具を選びたいところです。
ココがポイント
切れ味・耐久性を考えると、1本500円~1000円以上のハトメ抜きがおすすめ。
値段で決めるなら100円ショップで良い
ハトメ抜きが金額的に少し高いなという方は、100円ショップを見てみましょう。
サイズが選べるほど品数はありませんが、いくつか置いてあります。
また、2022年に入ってからダイソーでレザークラフト専用道具の取り扱っているのも見かけますので、もしかしたら数100円で済んでしまうかもしれません。
【まとめ】ハトメ抜きのおすすめサイズ
初めからハトメ抜きを十数本も持っている必要はありません。
まずは、以下の6本を揃えておきましょう!
おすすめのハトメ抜き
- ハトメ抜き 6号 <1.8 mm>
- ハトメ抜き 8号 <2.4 mm>
- ハトメ抜き 10号 <3.0 mm>
- ハトメ抜き 12号 <3.6 mm>
- ハトメ抜き 15号 <4.5 mm>
- ハトメ抜き 18号 <5.4 mm>
私の場合、この6本だけでも不便したことはありません。
もっと言えば、作る革小物が比較的小さめなので、18号はあまり使っていません。
(18号は「ジャンパードット 大」の推奨サイズ)
もし号数管理のハトメ抜きを買うなら「Phoenix」が良いでしょう。
価格も良心的で、必要なサイズだけ選んで購入できるのでおすすめです。
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