革を買おうと思った時「ds(デシ)」という言葉に出会います。
この記事では、 ds(デシ)の詳細についてご説明していきます!
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ds(デシ)とは 革のサイズを表す単位
ds(デシ)は、革のサイズを表す単位です。
1ds(デシ)= 10cm × 10cmサイズです。
つまり100c㎡ですね。
このように、1dsはおおよそ手の平サイズという感じです。
ネットでも店頭でも、このデシを用いて革が取引されています。
他にも「A4サイズ」とか「30cm × 30cm」などの表記で売っている革も見かけますが、デシ表記が圧倒的に多いです。
メモ
1959年にメートル法が施行されてから、皮革業界でデシという単位が適用された。
dsの計算方法 値段の表記のされ方
私が最初に革を買おうとしたときの話。
近くの手芸店に行ったとき、値札にはこう書かれていました。
牛革(ヌメ革) 150円 10ds
「え・・・?この牛革が150円??・・・いやそんなわけないけど、結局いくらなの??」
と混乱しました・・・。
上記の値札の書き方だと、1デシが150円という意味です。
なので実際の金額は、下記のとおりになります。
150(円) × 10(デシ) = 1,500円
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10デシ=1平方メートルではない
唐突ですが!1つ問題です。
10デシってどれくらいのサイズだと思いますか?
あたまの中でサイズをイメージしてみてください。
A3用紙くらいでしょうか?
それとも座布団半分?畳くらい?
イメージはできたでしょうか?
正解はこちらです!
図にしてみるとわかりやすいですね。
1デシを10個、長方形に並べてみました。
上の図の並べ方だと、縦20cm × 横50cmですね。
イメージしたサイズと近かったでしょうか?
「座布団半分くらい」が近いですかね!
これは確かに勘違いしやすいですね。
でも10デシは、100cm × 100cmではありません。
10デシを正方形で言うなら、33.3cm×33.3cmです。
ネットで買う場合、サイズのよみ違いに注意しましょう。
店頭で買う場合にも、革がロール状にされて並べられているケースが多いです。
なかなか全開に広げにくいためサイズがわかりづらいこともあると思います。
(革は傷をつけると台無しになるので、広げてみるのも躊躇しがち)
そのため、10デシがどれくらいかという感覚は、革の購入時にとても大事になってきますよ!
ココに注意
1平方メートル(100cm×100cm)の革が欲しいのであれば、100デシの革を買いましょう!
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100デシ=1m×1mの革ではない
ちょっとややこしい話です。
100デシは、確かに1m×1m相当のサイズなのですが、正方形ではないことが多いです。
革とは、動物から採取する自然のモノです。
そのため動物の輪郭が革の形状となります。
キッチリした正方形や長方形で売られていません。
では実際にどんな形で売られているのかというと、例えばこんな感じです。
上の写真は牛革の半裁と呼ばれるものです。
牛1頭分革を採取し、背中に沿って半分ずつ切り分けた状態の革。
右側が頭で、左側がお尻の方になります。
牛一頭の大きさを考えれば大体のサイズ感はわかるかもしれません。
ですが、子牛か、成牛かでも大きさが全然変わりますよね。
革がロール状で写っているだけの商品写真もあったりします。
これらは、見た目ではサイズがよみにくいです。
どちらのケースでも、基本デシ表記はされています。
こんな時もデシが正確にわかっていると安心ですね。
メモ
A4サイズは210mm × 297mmなので、大体6.2デシとなります
革のサイズの単位=デシ【まとめ】
まとめ
- 1デシ は 100c㎡ (10cm × 10cm)
- 10デシ は 1000c㎡ (20cm × 50cmなど)
- 100デシは 1㎡ (100cm × 100cm)
- デシは10cm × 10cmだが、正方形や長方形では販売されていない
- 小さいサイズの革は、なじみのあるA4サイズなどに成形されて販売されている
なんてことがないように、デシのサイズ感をしっかり覚えておきましょう!
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