時計のベルトが劣化していたので、レザークラフトで作ってみました。
劣化したベルトを分解して型紙を作れば良いので、作るのはとっても簡単です!
今回も、作成時に気を付けたことや、反省点などを踏まえて記事にしました。
時計のベルト制作をする時の参考になれば幸いです。
時計のベルトの現状(交換前)
時計のベルトって、結構な速度で劣化しますよね。
手を洗う時につい濡らしてしまったり、汗を吸い込んだり・・・。
交換前の時計のベルトの状態は、こんな感じでした。
だいぶヒビ割れが発生していますよね。
裏側を写すのを忘れましたが、表よりもヒビ割れがすごい状態です。
時計を購入した時のベルトをそのまま使用していたのですが、合皮だったため水にとても弱く、すぐにボロボロになっていました。
さすがにみっともないので交換することにした、という訳です。
レザークラフトで時計のベルト交換
とりあえず、今のベルトをはがしてみます。
この二つのパーツを使って、厚紙に型を取り、型紙を作りました。
そうして切り出されたのが、このパーツです。
折り返されてる部分が見えていないだけで、長さは一緒にしてあります。
その折り返しの部分は、0.3mm程度に薄く漉いて納めていきます。
漉く距離は短いので、漉き包丁だけでもさくっと完了です!
ベルトに使う革は、厚さ1.5mmの革を貼り合わせることにしました。
もちろん漉いたところには貼り合わせずに、ペラペラの状態にしておきます。
そうして、ペラペラの部分を時計を巻き込んで折り返し、接着するとこんな感じに。
あと、バックルパーツも取り付けます。
そして縫っていくのですが・・・今回はAu Chinois(オ・シノワ)の麻糸を使ってみました。
この糸は、職人さんや糸までこだわる人に愛用されています。
しかもワックスが施されてて、全然毛羽立たないんですよね。
200mで5,000円6,000円と中々の高級品ですが、一度はぜひ試してもらいたい逸品です。
いきなり200m近くを買うのは勇気がいりますが、色見本が安価で出てるので活用しましょう。
5種類ある糸の太さを確認するサンプルも出回っています。
フランス産だけあって優雅な色使いです。
ご自身の作風に合う色があれば、ぜひ使ってみてください。
私が今回使っている糸も、上記の632サイズです。
太さが0.51mmなので、結構細目ですが糸はピンと張って良い感じになります!
と、だいぶ話が反れてしまいました・・・!
縫い終わって完成したのがこちら。
バックルに通したベルトを固定するための、遊革も付けました。
ビフォーアフターで見ると、綺麗になった感動を得られますね。
コバもしっかり磨いて、完了!
と、言いたいところですが。。
汗水が染み込んでの劣化やカビを防ぐために、最後に防水スプレーを拭いておきました!
4秒程度吹き付けて、全体が湿ったら10分間乾燥させます。
一番最初はこれを3回繰り返すと、しっかり防水効果を得られます。
とっても手軽に手早く防水できるのでオススメです。
ちょうど真夏で酷暑ですが、防水が活きて革に汗も染み込んでいかないのでノンストレスです。
人によっては革の手触りが少し変わるのが気になるかも(?)ですが・・・。
ちなみに、紫外線は通すのでエイジングはします!
今回は以上です。
ご覧いただき有難うございました!