時計のベルトが劣化していたので、レザークラフトで作ってみました。
劣化したベルトを分解して型紙を作れば良いので、作るのはとっても簡単です!
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/kiduki-e1638759032226.png)
今回も、作成時に気を付けたことや、反省点などを踏まえて記事にしました。
時計のベルト制作をする時の参考になれば幸いです。
時計のベルトの現状(交換前)
時計のベルトって、結構な速度で劣化しますよね。
手を洗う時につい濡らしてしまったり、汗を吸い込んだり・・・。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/kanasimi-e1638759051115.png)
交換前の時計のベルトの状態は、こんな感じでした。
![時計ベルトのビフォー](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2023/07/watch-belt-before.jpg)
だいぶヒビ割れが発生していますよね。
裏側を写すのを忘れましたが、表よりもヒビ割れがすごい状態です。
時計を購入した時のベルトをそのまま使用していたのですが、合皮だったため水にとても弱く、すぐにボロボロになっていました。
さすがにみっともないので交換することにした、という訳です。
レザークラフトで時計のベルト交換
とりあえず、今のベルトをはがしてみます。
![劣化した時計ベルト](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2023/07/watch-belt-making.jpg)
この二つのパーツを使って、厚紙に型を取り、型紙を作りました。
そうして切り出されたのが、このパーツです。
![時計ベルトの制作|型を取って革を裁断](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2023/07/watch-belt-making-1.jpg)
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/hatena-e1638758908328.png)
折り返されてる部分が見えていないだけで、長さは一緒にしてあります。
その折り返しの部分は、0.3mm程度に薄く漉いて納めていきます。
漉く距離は短いので、漉き包丁だけでもさくっと完了です!
ベルトに使う革は、厚さ1.5mmの革を貼り合わせることにしました。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/kiduki-e1638759032226.png)
もちろん漉いたところには貼り合わせずに、ペラペラの状態にしておきます。
そうして、ペラペラの部分を時計を巻き込んで折り返し、接着するとこんな感じに。
![時計ベルトの制作|組み立ての確認](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2023/07/watch-belt-making-2.jpg)
あと、バックルパーツも取り付けます。
そして縫っていくのですが・・・今回はAu Chinois(オ・シノワ)の麻糸を使ってみました。
![時計ベルトの制作|縫製「オ・シノワ632」使用](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2023/07/watch-belt-making-3.jpg)
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/yorokobi-e1638758993596.png)
この糸は、職人さんや糸までこだわる人に愛用されています。
しかもワックスが施されてて、全然毛羽立たないんですよね。
200mで5,000円6,000円と中々の高級品ですが、一度はぜひ試してもらいたい逸品です。
いきなり200m近くを買うのは勇気がいりますが、色見本が安価で出てるので活用しましょう。
5種類ある糸の太さを確認するサンプルも出回っています。
フランス産だけあって優雅な色使いです。
ご自身の作風に合う色があれば、ぜひ使ってみてください。
私が今回使っている糸も、上記の632サイズです。
太さが0.51mmなので、結構細目ですが糸はピンと張って良い感じになります!
と、だいぶ話が反れてしまいました・・・!
縫い終わって完成したのがこちら。
![時計ベルトの交換完了①](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2023/07/finished-watch-strap-1.jpg)
バックルに通したベルトを固定するための、遊革も付けました。
ビフォーアフターで見ると、綺麗になった感動を得られますね。
![時計ベルトのビフォーアフター](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2023/07/watch-belt-after.jpg)
コバもしっかり磨いて、完了!
![時計ベルトの交換完了②|コバの仕上がり](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2023/07/finished-watch-strap-2.jpg)
と、言いたいところですが。。
汗水が染み込んでの劣化やカビを防ぐために、最後に防水スプレーを拭いておきました!
4秒程度吹き付けて、全体が湿ったら10分間乾燥させます。
一番最初はこれを3回繰り返すと、しっかり防水効果を得られます。
とっても手軽に手早く防水できるのでオススメです。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/cropped-zenshin1-scaled-e1638757712454.jpg)
ちょうど真夏で酷暑ですが、防水が活きて革に汗も染み込んでいかないのでノンストレスです。
人によっては革の手触りが少し変わるのが気になるかも(?)ですが・・・。
ちなみに、紫外線は通すのでエイジングはします!
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/yorokobi-e1638758993596.png)
今回は以上です。
ご覧いただき有難うございました!