レザークラフトって、最初にどんな道具を揃えるべきなのか悩みますよね。
この記事では、初心者に必要な道具22種類についてまとめたリストをご紹介します。
こんな方におすすめの記事です
- 最低限必要な道具を知りたい
- コストを抑えて道具を揃えたい
- 各道具の価格を一覧で見たい
レザークラフトの道具って、実は意外と安く揃えることができます。
なぜなら、100円ショップや、総合ECサイト(amazon)などが充実しているからです。
それらを活用して、普通に使えるおすすめ道具を、1万円で揃える方法もご紹介します。
この記事で紹介する道具があれば、こんな革小物も作れますよ。
無料の型紙も公開していますので、道具を揃えたら、ぜひ挑戦してみてくださいね。
レザークラフトに『必要』な道具とは?
レザークラフトを始めたら、どんなものを作りたいですか?
レザークラフトをやるなら、やっぱりお財布などの革小物を作りたいですよね。
どんな作品を作るかによって、使う道具も少し変わっては来るのですが、実は絶対にあった方が良いという道具というものがあります。
それは、レザークラフトの基本となる作業に関連する道具です。
レザークラフトの基本作業とは以下の6つで、この作業を行って革小物を作っていきます。
レザークラフトの基本作業
- 型紙作成
- 革を切る
- コバや床面を磨く
- 縫い穴(ひし目)を開ける
- 縫う
- 仕上げ
この基本となる作業は、何を作るにしても、ほとんどのケースで必要な作業になります。
お財布やキーケース、名刺入れを作る時にも、必ず上記の作業を行うことになります。
※初心者キットを使って作る場合だけは、『型紙作成』と『革を切る作業』は不要。
つまり、この6つの基本作業を行うための道具は、絶対的に必要になるということです。
レザークラフトの基本作業については、以下の記事でも紹介しています。
どんな風に革小物を作っていくのか気になる方は、こちらもご参考ください。
レザークラフト初心者が揃えたい道具リスト
レザークラフトにおいて、最低限必要になる道具をリストにしました。
カッターなど、ご家庭にあるものも含め、全部で22種類の道具をご紹介しています。
それぞれの用途や参考価格を載せていますので、ご参考ください。
道具リストの見方
- 100円ショップで買えるものは、参考価格に100円と記載しています。
- 道具名をクリックするとAmazonの商品ページへ飛び、商品の詳細を見ることができます。
- 道具名の下に記載しているのはブランド名です。
- 道具のサイズは多種多様ですが、使用頻度が高くなりがちなモノを選んでいます。
- 写真はイメージです。同じ商品のページに飛ぶわけではありませんのでご留意ください。
・スマホの場合、表を左右にスライドして見れます。
写真 | 道具名 | 主な使い道 | 参考価格 | 備考 |
カッター | 革の裁断・型紙作成 | 100円 | 出来れば革包丁、「別たち」でも可 | |
カッター板 | カッターの下敷き | 100円 | 大判の方が使いやすい | |
じょうぎ | 革をまっすぐ切る | 100円 | 角が取れていると革が傷つかない | |
厚紙 | 型紙用 | 100円 | 1mm厚くらいでも充分 | |
ひしめ打ち | 革に縫い穴(菱目)をあける | 1,500円 | 1、2、4本目があれば良い(カーブにも対応可) | |
ゴム板 クラフト社 | ひしめ打ち・ハトメ抜きの下敷き | 800円 | レザークラフト用の固いゴムの板を推奨 | |
ゴムハンマー | ひしめ・ハトメ・などを打つ | 100円 | 本格派は木づち | |
縫い針 クラフト社 | 革を縫う針 | 200円 | レザークラフト用の先が丸い針。 菱目の幅が2mmなら、細い針がおすすめ。 | |
縫い糸 クラフト社 | 革を縫う糸 | 400円 | 最初はロウ引き糸か、ビニモがおすすめ。 | |
糸切ばさみ | 糸切り用 | 100円 | 刃先が細いと、糸の始末が綺麗に出来る | |
ネジ捻 KAMONレザー | 捻引き・縫い線引き | 1100円 | ディバイダーと捻引きの代用 | |
キリ | 穴開け・けがき用 | 100円 | 先が細い方が使いやすい | |
ヘリ落とし KAMONレザー | 革の端(ヘリ)の角を落とす | 1,000円 | 刃先の幅はお好み。(1mm~2mm推奨) | |
やすり | コバ(革の断面)の下地処理など | 100円 | 目が粗い物と、細かい物(#400以上)があると良い。 | |
スリッカ | コバ、トコ面(革の裏)磨き用 | 700円 | 平で丸いスリッカーは、コバも床面も対応できる ※クラフト社のヘラ付ヘリ磨きもおすすめ | |
コバ磨き剤 クラフト社 | コバ、トコ面磨きの仕上げ剤 | 900円 | トコプロ・トコフィニッシュなど | |
接着剤 | 革と革の接着用 | 100円 | 100円で買うならG17ボンドやGクリアー。 サイビノール・ゴムのりだと尚良い。 | |
両面テープ | 革と革の仮止め用 (2枚重ねて穴を開ける時など) | 100円 | 2mm幅など細い方が、革への影響が少なくて良い | |
ハトメ抜き 穴開けポンチ | 革に丸い穴をあける | 100円 | カシメ「小」に対応するなら8号サイズ バネホック「小」に対応するなら8号&15号 | |
カシメ打ち クラフト社 | カシメ金具の取付 | 600円 | 革小物には極小・小サイズの使用頻度が高い | |
バネホック打ち 協進エル | バネホック金具の取付 | 500円 | 革小物には小・中サイズの使用頻度が高い | |
メタルプレート クラフト社 | カシメ・バネホック打ちの下敷き | 1,300円 | オールマイティープレートは全サイズ対応可。 |
※参考価格は、2022年9月調査時点のものです。
上記の道具を全て揃えた場合、合計金額は約10,000円となります。
消費税と送料を考えると、多分1万円は少し超えてしまいますね(^_^;)
道具の品質については、100円のモノもあるので、色々と思うところもあるかもしれません。
ですが、レザークラフトを始めるには充分なものを取り揃えていますし、とにかく安く揃えるなら参考になる表になっているかと思います。
また、このリストの道具を揃えれば、レザークラフトの基本作業6つは全てカバーできます。
更に、バネホックやカシメの取付もできるので、ボタン付きのお財布やキーケースも作れますよ。
レザークラフト初心者用の道具セットという選択
道具をひとつひとつ揃えるのは、ちょっと大変だなぁ・・・。
そんな方には、レザークラフト初心者用セットという手もあります。
お値段は約5,300円とお手軽ですし、忙しい人にはちょうど良いセットです。
最低限必要な道具もほとんど入っていますが、この初心者セットには無いモノもあります。
これらは、別途そろえるのが良いでしょう。
セットに含まれないモノ
- 金物じょうぎ 100円
- 厚紙 100円
- ゴム板 700円
- 糸切ばさみ 100円
- ヘリ落とし 1000円
- 接着剤 100円
- 両面テープ 100円
合計 2,100円
Amazonで初心者セットを買う場合は、足りないモノを追加しても7,400円で買えますね。
とにかく安く揃えたいなら、これが一番でしょう。
これは非常に良く聞く話なのですが、セット品はいずれ使わなくなることが多いです。
なぜなら、レザークラフトにはまり出すと、もっと綺麗に革小物を作りたくなり、もっと良い道具に買い替えるからです。
特に『切れ味』や『使い勝手』によるところは、道具の買い替え対象になりやすいですね。
初心者セットの利点は、手間なく、安く道具を揃えられることです。
「やってみて、面白そうだったら続けてみようかな」という方の導入には丁度良いと思います。
道具に不満を感じるほどレベルが上がったら買い替える、というのも一つの方法ですね。
ただしその場合、最終的に無駄になる道具も買うことになるので、結果的に高くつくと思います。
長く続けるつもりでいる場合は、初心者セットはあまりおすすめしていません。
ハンドメイド品の販売も視野に入れている場合には、道具の質は意識して揃えよう!
レザークラフトの道具を買う方法
レザークラフトの道具を買う時は、以下の5つの方法でチェックしましょう。
道具が買える方法
- 100円ショップ
- レザークラフト専門のECサイト
- 総合ECサイト(Amazon、楽天など)
- 手芸店
- 革問屋さん(店舗型)
道具を安く揃えられる方法
100円ショップ、総合ECサイトで買うのが、一番安く揃えられる!
ハンマー、やすり、キリなど、100円でショップで買えるものは多々あります。
例:木づちは2000円近くするモノもありますが、100円のゴムハンマーで代用可能です。
総合ECサイトで初心者用の道具セットを買いつつ、足りないものを100円ショップなどで補填。
くどいようですが、これが、新品でも安く道具を揃える方法です。
ただし、総合ECサイトでは、質の良い道具と、安いけどイマイチな道具が混在しています。
特に、刃物系は切れないと意味がないので、レビューは良く見て買うことをおすすめします。
質の良い道具を買う方法
レザークラフト専門ECサイト、手芸店、革問屋さんがオススメ!
道具を選ぶ時は、出来れば手に取って確認しながら選びたいですよね。
しかし、手芸店や革問屋さんのお店は非常に少ないのが実情です。
ですが、東京の浅草橋や蔵前エリアには、レザークラフト道具を扱っている革問屋さんが多いです。
行ける距離なら、とっても勉強になるので、ぜひ一度お店をのぞいてみてください。
お店が近くなければ、レザークラフト専門ECサイトを利用しましょう。
専門ECサイト
- レザークラフト・ドット・ジェーピー
- レザーマニア
- Phoenix(フェニックス) など
レザークラフト用品の有名メーカー
レザークラフト用品の有名メーカーのご紹介です。
レザークラフトの道具メーカー
- クラフト社
- 協進エル
これらの有名なメーカーは、趣味でもできるレザークラフトを広めたパイオニアといっても過言ではないでしょう。
もう一つトコノールなどで有名な「誠和」というメーカーがありましたが、2023年10月に廃業となりました。
大変お世話になりました。
Amazonなどの総合ECサイトでも取り扱いがありますし、手芸店、革問屋さん、レザークラフト専門ECサイトのいずれも、扱っている道具は、ほぼ上記のメーカー製です。
上記メーカーの製品であれば、道具の質も良いので、安心して買うことができますよ。
【まとめ】1万円以下で道具を揃える方法
初心者に必要な道具を1万円以下で揃えるなら、以下の方法をとりましょう。
道具を安く揃えるなら
- 100円でも使えるものは買う
- 総合ECサイト(Amazonなど)で買う
- 初心者用道具セットを買う
Amazonなどの総合ECサイトでは、海外製品も多く取り扱っています。
手芸店や革問屋さんでは見られない製品が多く、値段も安いので、コストを考えるなら狙い目です。
大概のモノは安くてもちゃんと使えます。
ですが、機能性、耐久性は、通常の道具より劣ることが多いと覚えておきましょう。
たまに、刃物なのに全く切れない(見た目は切れそうなのに)というレビューも目にします。
逆に、「安いのに使い勝手良い!」という『アタリ』も稀にあったりします。
品質がやっぱり気になるという方は、以下の記事を参考にしてみてください。
1,000円以下と4,000円の2つの菱目打ちを比較した内容で、品質の違いが分かるかと思います。
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