レザークラフトで、革に刻印を入れるのはとっても簡単。
やり方さえ分かれば、誰でも綺麗にイニシャルやメッセージを入れることができます。
実は先日、知人2人に出産祝いと結婚祝いでフォトケースをプレゼントしたのですが、生まれた子の名前や、お祝いのメッセージを刻印で入れれば良かった!!
と、後悔してしまいました・・・。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/bikkuri-e1638757999347.png)
今の時代は、刻印も安価で手に入ります。後悔したことを機に、私も購入しました。
自分の作品を簡単にアレンジできるようにもなるので、ワンセット持っていると良いでしょう。
レザークラフトにおすすめの刻印
こちらが、私が買ってみた刻印セット(PandaHall Elite)です。
価格は2000円ちょっととかなり安価です。
このセットに入っている刻印は全部で36個で、以下がその内訳となります。
取り出してみるとこんな感じです。
![刻印セット「PandaHall Elite 4mm 36個入」の内の2本](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5074.jpg)
サイズが4mmというのは、刻印された文字の大きさが4mmということになります。
財布やキーケースのような革小物に打刻するには、大きすぎず小さすぎず、ちょうど良いサイズです。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/hatena-e1638758908328.png)
これより安いと、打ち棒1本に対して、刻印の部分がアタッチメントになっているモノが多いです。
私も使ってみたのですが、文字を変える度に刻印の部分を毎回付け直すのがちょっと手間でした。
その失敗もあって、付け直す手間がいらない『PandaHall Eliteの刻印セット』を選びました。
ココがおすすめ
試しに刻印をやってみるなら、コスパ的に『PandaHall Eliteの刻印セット』がおすすめ!
革に刻印【必要な道具&やり方】
まずは刻印に使う道具を見てましょう。
刻印に必要な道具
用意するモノ
- 刻印棒
- 水
- ハンマー
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/bikkuri-e1638757999347.png)
![レザークラフト用 刻印と大理石と木槌](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5089.jpg)
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/hatena-e1638758908328.png)
刻印を打つ前は、革を水で湿らせるとうまく刻印されるようになります。
そのため、スポンジや絵筆があると、狙ったところを適度に水で湿らせることができて便利ですよ。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/yorokobi-e1638758993596.png)
刻印のやり方(2ステップ)
刻印のやり方は、刻印する部分の革を適度に湿らせて、刻印棒をハンマーで打ち付けるだけなので、とっても簡単です。
step
1革を湿らせる
刻印を打つ前に、まずは革を湿らせます。
革がある程度水を含んだかなってくらいで充分です。(ビチョビチョにはしなくて良い)
写真では左側だけ湿らせています。
![刻印をする前にベージュ色のヌメ革を水で湿らせている](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5090.jpg)
ココがポイント
湿らせることで革が柔らかくなります。
そのため、刻印がされやすくなり、乾いた後もそのままの形状を保ってくれます。
step
2革に刻印を打ちつける
刻印をハンマーでまっすぐ叩きます。
![大理石の上で、ベージュ色のヌメ革に刻印を打っている様子](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5094.jpg)
これだけで簡単に刻印ができます!
![レザークラフト「PandaHall Elite 4mm 36個入り」で「K」を刻印したベージュのヌメ革](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5101.jpg)
刻印は『タンニンなめし革』に
今回使用した革は、ヌメ革の厚さ1mmの革です。
刻印をするには、革にある程度厚みがあり、銀面が固く形状を記憶してくれる革が適しています。
ココがポイント
刻印は、ヌメ革のようにタンニンなめしを施された革に向いています。
タンニンなめしされた革は、成形性が良いため、形状を記憶してくれます。
逆に、クロムなめしを施された革は、やわらかい(柔軟性が高い)ため刻印を入れても、すぐに形が元に戻ってしまいます。
試しにもうひとつ、イタリアンレザーのELBAMATT 2mmに刻印をしてみました。
オイルをたっぷり含んでいるので、ヌメ革よりも柔らかい印象を受ける革ですが、こちらもタンニンなめしで作られた革です。
しっかり刻印することができ、数ヵ月経っても形状をちゃんと記憶できています。
![レザークラフト「PandaHall Elite 4mm 36個入り」刻印した赤いイタリアンレザー](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5102.jpg)
刻印を失敗しないためのコツ
刻印を失敗してしまうと、せっかくの作品が台無しになってしまうかもしれませんよね。
そうならないために、失敗例を見ながら、失敗しないためのコツを見ておきましょう。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/kiduki-e1638759032226.png)
刻印の失敗例【1】
こちらは、革に水を充分に含んであげることが出来ていない時の刻印です。
![アイボリー色のヌメ革にアルファベットの刻印を打った時の失敗例 水が足りなくて文字が薄くなっている様子](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5107-3.jpg)
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/cropped-su-e1638758971182.png)
ただし、この場合はもう一度革を湿らせて、同じ場所に刻印を打ち込めば修正可能です。
刻印の失敗例【2】
次に、刻印棒がまっすぐ打てなかった場合です。
![アイボリー色のヌメ革にアルファベットの刻印を打った時の失敗例 刻印をまっすぐ打てず文字が潰れてしまった様子](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5107-2.jpg)
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/bikkuri-e1638757999347.png)
この失敗をしてしまうと、もう革を元の状態には戻せないので注意です。
左どなりの「N」と比べると、文字が潰れているのが一目瞭然ですよね。
こうなると、見栄えが悪くなってしまいますので、まっすぐ打つことを意識しましょう。
ブックカバーに刻印してみた
こちらは、前にヌメ革で作ったシンプルなブックカバーです。
試しに、好きな言葉を打ち込んでみます。
![ベージュ色のヌメ革で出来たブックカバーに歯車のチャームをつけた様子](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5034.jpg)
・・・はい!
たった5分でこんな感じに刻印できました!
![ベージュ色のヌメ革に「GOLD EXPERIENCE」と刻印をした様子](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5081-2.jpg)
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/hatena-e1638758908328.png)
「GOLD EXPERIENCE(ゴールド エクスペリエンス)」と読みます。意味は「黄金体験」です。
【ナニモノにも代えがたいすばらしい体験】という意味でとらえています。
超有名な漫画からインスピレーションを受けた言葉なので、知ってる人はすぐピンときたはず(笑)
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/yorokobi-e1638758993596.png)
ついでに背表紙にも刻印を入れてみます。
「GOLD EXPERIENCE」を打った時に感じたんですが、なんとなく文字がキッチリ揃っていない方がこの作品は味が出ていいなと思ったので、あえて列や角度をバラバラに刻印してみます。
![ベージュ色のヌメ革で出来たブックカバーの背表紙に「BATTLE CRY」と刻印されている3](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5082.jpg)
「BATTLE CRY(バトルクライ)」
「スローガン」という意味があるようなので、【この本を読んで黄金体験をすることがスローガン】という感じにまとめてみました。
また、CRYの「R」の文字を、遊び心であえて反対にしてみましたが、けっこうお気に入りです。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/cropped-su-e1638758971182.png)
(※刻印の向きには充分注意しましょう・・・!!)
カバーの中には勉強の本が入っているのですが、これから読む機会が増えそうな気がしています。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/yorokobi-e1638758993596.png)
革に刻印してオリジナリティーUP!
実は今回ほとんど練習しないで打刻してしまいましたが、失敗すると取り返しがつきません。
作品に刻印を入れる場合は、綺麗に打刻できるように少し練習してから試すことをおすすめします。
それでも、刻印をすることで、より個性的な革小物にすることができました。
個人的には、ブックカバーもかなりカッコ良くなったと満足しています。
![](https://blog-third.com/wp-content/uploads/2021/12/yorokobi-e1638758993596.png)
作品にイニシャルを入れたり、贈り物ものに言葉を刻んでみたり。
刻印ができると、レザークラフトがもっと楽しくなると思いますので、ぜひ試してみてください。
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