作ってみよう! 無料の型紙集

【レザークラフトの無料型紙】『革のパスケース』の作り方|写真付き

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本ブログの無料型紙を使って、革の「パスケース」を作ってみませんか?

うさぎ三世
シンプルパスケース!作り方も簡単だよ♪

 

本記事では、パスケースの作り方を公開しています。

※パスケースの無料型紙は、こちらからダウンロードできます。

パスケースの型紙PDF

 

本記事の作り方を見ることで、綺麗な作品を作るポイントを掴むことが出来ると思います。

上の写真のような綺麗なパスケースが作れますので、ぜひ試してみてください。


パスケースの作り方【用意する素材】

以下が、パスケース作成に必要な素材になります。

必要な素材

  • 革(1mm推奨)
  • 糸 約140cm

 

うさぎ三世
革は、ヌメ革やタンニンなめしの固い革がおすすめ!

 

道具については、レザークラフトの基本的な道具があれば大丈夫です。

使う道具は記事中で紹介していきますので、無いモノは補填しながら進めてみてください


レザークラフト パスケースの作り方【前編】

それでは早速、パスケースの作り方を見ていきましょう。

初心者の方でも、順調にいけば2~3時間くらいで出来ると思います。

 

作業は少し長いので、目次で【前編】と【後編】に分けています

良ければ、途中で休憩を挟みながら進めてみてください。

 

さくさく作業が進められるように、本記事は簡略化した説明を心掛けています。

作業の詳細が知りたい時は、別記事のリンクを貼っておきますので、ご参考ください。


パスケースの型紙作成

まずは、ダウンロードしていただいた型紙を印刷して、厚紙に貼り付けましょう。

厚紙は、厚さ1mmを使用しています。

パスケースの作り方【手順1】

 

4つのパーツを、外側の線に沿って切ればOKです。

パスケースの作り方【手順2】

 

パーツ①の中心部分のカーブは、四隅をハトメ抜きすると切りやすいです。

半径1.5mmのカーブになっているので、3mm(10号)のハトメ抜きを使用します。

パスケースの作り方【手順3】

ハトメの穴が外に広がりすぎないよう、気持ち内側に打ち込むのがポイント!

 

ハトメ抜きをしたら、後は直線部を切って、中心部分を抜き取ります。

うさぎ三世
カーブも楽チン♪

 

出来ればこのタイミングで、縫い線に『溝』を作っておきましょう

この『溝』は、あとで縫い穴を開ける時に、まっすぐ開けることができます

パスケースの作り方【手順4】

『溝』を作るには、ディバイダーかネジ捻があると便利ですが、定規+丸ギリでも良いです。


型紙を使って革を切る

先程作った型紙を使って、丸ギリで革に『けがき』をして切っていきます

パスケースの作り方【手順5】

 

パーツ①だけ床面処理をするので、粗裁ちしておきましょう。

パスケースの作り方【手順6】

 

 

また、『コバ調整用』の型紙の分は、革を切らなくて大丈夫です。

※後の工程で、コバを調整する時に使用します。

うさぎ三世
全部で3枚の革を切るよ。

床面を処理する

パーツ①の床面を処理しておきます。私はトコフィニッシュを使用しています。

ガラス板か、丸平タイプのスリッカーで磨いていきます。

パスケースの作り方【手順7】

 

床面を磨いて滑りを良くして、カードの出し入れがスムーズに出来るようにします。

但し、パーツ①の床面は基本的に見えない部分になるので、省略しても良いです。

 

うさぎ三世
パーツ②と③は、床面同士を接着するので磨かなくてOK!

パーツを切る

床面処理が終わったら、先程入れた『けがき』の通りに全てのパーツ切っておきましょう

パーツ①の中心部分は、型紙の時と同様にハトメ抜き10号を使うとラクにできます。

パスケースの作り方【手順9】

パーツ②とパーツ③は、切ると全くおなじものになりますが、それで大丈夫です。

 

パーツ①の中心部分が抜けたら、この時点でヘリ落とし(1mm推奨)と、コバ磨きをします。

ヘリ落とし&コバ磨きは、中心部分と、カードを出し入れする部分の2ヵ所やっておきます。

パスケースの作り方【手順8】
うさぎ三世
革を貼り合わせた後は、磨けなくなるので先にやるよ!

縫い穴の位置を革に写す

型紙の四つ角の位置にある「〇」は、丸ギリで開ける縫い穴用の印です。

革と型紙がズレないようにクリップなどで固定し、丸ギリを刺して印をつけておきます。

(パーツ②は、カードを出し入れする方の2ヵ所)

パスケースの作り方【手順10】
うさぎ三世
型紙の「→」を参考にしてね!

 

パーツ①の4か所にも、同様に丸ギリで印をつけておきます。

パスケースの作り方【手順11】
うさぎ三世
後で貫通させるから、とりあえず印だけつけておこう!

革を貼り合わせる

まずは、パーツ②とパーツ③を貼り合わせます。

パーツ②とパーツ③の床面にゴムのりを塗布します。

パスケースの作り方【手順12】

ゴムのりは、両面に塗布しましょう

接着剤を厚く塗りすぎると、最終的にコバに出てしまうので、極力薄く塗ること。

 

ゴムのりが塗布出来たら、パーツ②とパーツ③をくっつけましょう。

パスケースの作り方【手順13】
うさぎ三世
ゴムのりは、薄く塗ってもちゃんとくっつく!

 

次に、パーツ①を貼り付けるために、パーツ②の銀面を軽く荒らしておきます

片面だけ、隅から5mmまでの部分にNTドレッサーなどでやすり掛けをします。

パスケースの作り方【手順14】

やすり掛けは、3辺のみです!

カードを出し入れする方は、荒らさずに残しておきます。

 

やすりを掛けるのは以下の部分だけです。

また、接着のためにゴムのりを塗布する部分も同じになります。

パスケースの作り方【手順15】

 

先程やすり掛けした3辺と対になる、パーツ①の床面をやすり掛けします。

せっかく磨いた部分ですが、接着が外れないようココもやすりを掛けてあげます。

パスケースの作り方【手順15】

 

やすりを掛けた隅から5mmの部分に、ゴムのりを塗ります

先程のように、両面に対して、極力薄く塗って接着します。

パスケースの作り方【手順17】
うさぎ三世
これで3枚ともくっついた!段々形になってきたね♪

 

縫い穴を開ける

次に、型紙に書いてある「点」の通りに、菱目を開けていきます

型紙作成の時に縫い線に作った『溝』も位置取りの参考にしてください。

菱目用の点は、4mmピッチです。菱目打ちを使って開ける場合は、4mmピッチの菱目打ちを使うとラクです。

パスケースの作り方【手順18】

 

パーツ②へ穴を開ける場合は、写真のように型紙を重ねると位置が分かります

パスケースの作り方【手順19】

 

重ねた型紙の目印を参考に菱目を開けましょう。

パスケースの作り方【手順20】

 

最後に、1本目の菱目打ちでパーツ③との「キワ」の部分に菱目を開けます。

パスケースの作り方【手順21】

 

菱目が開いたら、さっき四隅に付けた跡を参考に、丸ギリで穴を貫通させておきましょう。

丸ギリを刺し過ぎて、穴が大きくなり過ぎないように注意しよう!

 

穴が全部空いたら、裏穴をハンマーのお腹で叩いて慣らしておきましょう。

※革が傷ついたり、凹んだりしないように注意

パスケースの作り方【手順22】

休憩時間

このあたりが、ちょうど作業の中間地点になります。

良ければ少し休憩して、集中力を高めておきましょう。

休憩時間の目安

レザークラフト パスケースの作り方【後編】

さて、それではパスケースの作り方の後半に入ります。

うさぎ三世
後半もガンバろう!

コバを調整する

『コバ調整用』型紙を使って、コバを綺麗にします。

革に『コバ調整用』型紙をあてて、軽く『けがき』ましょう。

パスケースの作り方【手順23】

 

あとは、けがき線通りにカットすればOKです。

パスケースの作り方【手順24】

4辺全て、2mmずつ切るような型紙になっています。


縫う

縫い始める場所は、目立たないように右下から縫い進めていきましょう。

糸は、細いビニモが扱いやすくて、おすすめです。

糸の長さは、140cmあれば大丈夫です。

 

カードを出し入れする部分は、糸が弱りやすいので糸を2周させます。

2ヵ所、忘れずに2周させましょう。

 

ビニモを使っている場合は、糸の始末はライターで溶かして済ませましょう

麻糸を使う場合は、下記の記事を参考にしてください。

 

最後に、ステッチ部をハンマーで叩いて、糸をなじませておきましょう。


仕上げ・コバ処理

最後の工程です。

まずは、ヘリ落としでコバの角を取っておきます。両面ともやりましょう。

 

コバを落としたら、やすり掛けをして、トコフィニッシュなどで磨きます

 

コバの磨き方は、以下の記事をご参考ください。

 

納得いくまでコバが磨けたら、完成です!

パスケース完成(カードを入れた状態)
うさぎ三世
おつかれさまでした!

 

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