当サイトの無料の型紙を使って出来る、『レザートレイ』の作り方をご紹介します。
なんと縫わずに、革1枚で出来る作り方です。
しかも、折りたためるレザートレイなので、旅先で小物やアクセサリーを置くのに便利ですよ。
ぜひ試してみてくださいね。
型紙PDFのダウンロードは、こちらからどうぞ。
レザートレイの作り方【用意する素材】
レザートレイの作成に使う素材は、以下の2つになります。
用意する素材
- 革:厚さ2mm推奨
- バネホック(小)4セット
革は2mmくらいあると、重厚感が出て良い感じになります。
私は、エルバマットというイタリアンレザーを使用しています。
床面にもたっぷりオイルを含んでしっとりしている革なので、床面処理を省けますよ。
【エルバマットの床面の様子】
参考までに、左が床面を磨いた方で、右が磨いてない方です。
磨いた方がちょっとツヤが出ますが、元々油分が多いのでそんなに大きくは変わりません。
バネホックは、安いモノだとバネが弱かったり、ゲンコが小さくてうまく留まってくれないことがあります。
トレイにモノを置いた時、ホックが外れてしまったら台無しです。
日本製、もしくは協進エルや、クラフト社などのしっかりした造りのバネホックを使いましょう。
レザークラフト レザートレイの作り方
それでは、レザートレイの作り方をご紹介していきます。
初めて作る方でも、1時間ほどで出来てしまうくらい簡単です。
さくさく作業が進められるように、本記事は簡略化した説明を心掛けています。
作業の詳細が知りたい時は、別記事のリンクを貼っておきますので、ご参考ください。
型紙作成
印刷した型紙を、厚紙に貼って切り取りましょう。
型紙に書いてある「〇」の部分は、バネホック用の穴を開ける部分です。
上の写真の通り、予め、型紙の「〇」の部分にハトメ抜きをしておきましょう。
今回はバネホック小を使うので、以下のサイズのハトメ抜きを使います。
使うバネホックのサイズを変更する場合は、以下の記事でハトメの号数を確認してみてください。
革を裁断する
型紙の通りに革を裁断しましょう。
さっき型紙に開けたハトメを革に写して、革にも同様にハトメ抜きをしておきます。
カーブの部分は、デザイナーナイフを使うとやりやすいです。
刃が細く尖っているので、小回りが利きカーブが簡単に切れます。
コバを調整する
コバを綺麗にするため、以下の3つを実施します。
コバの調整
- ヘリ落とし(1~2mm推奨)
- やすり掛け
- コバ磨き
エルバマットはオイルを含んでいる分すこし柔らかいので、帆布が磨きやすいです。
帆布で磨いたことがないと、「ホントに綺麗になるの?」と疑問に思いますよね。
でも、帆布だけでもツヤツヤツルツルに仕上げることが出来ますよ。
ウッドスリッカーなどでやる場合は、コバを潰さないように力加減に気を付けましょう。
コバの磨き方は、下記の記事をご参考ください。
バネホックを打つ
革に開けた穴に、バネホックを打ち込んでいきましょう。
バネホックの組み合わせ
- 小さい「〇」=ホソ+ゲンコ
- 大きい「〇」=バネ+アタマ
バネホックの打ち方は、以下の記事で詳細な説明をしていますのでご参考ください。
打ち込む『向き』が逆にならないように気を付けてくださいね。
上の写真の通り、銀面の方にはバネとゲンコが見えるように付ければ大丈夫です。
バネの部品を強く打ちすぎると、留める力が弱くなってしまうので気を付けよう。
形を整える
バネホックが4セットつけられたら、トレイを組み立てます。
お好みでトレイの「深さ」や「形」を整えます。
使う革によりますが、エルバマットであれば素手だけの調整で、形は維持できます。
納得いく形が出来たら、完成です!
ホックの付け方を変えると、折りたたむことが出来て持ち運びにも便利です。