本記事では、レザークラフトでカシメを打つ際の、金具の付け方をご紹介します。
写真付きで手順を説明しますが、とっても簡単ですよ。
こんな方におすすめの記事です
- カシメの取り付け方が知りたい
- カシメ・打ち具のサイズ対応表が見たい
- 取り付けで失敗しないコツが知りたい
カシメの付け方【必要な道具一式】
カシメの取り付けは、以下の道具を使用します。
カシメ打ちに必要な道具
- カシメ打ち具
- ハトメ抜き
- カシメ金具
- 打ち台
- ゴム板
- ハンマー
カシメ金具は「アタマ」と「ホソ」と呼ばれる部品があります。
※「ホソ」は「足」とも呼ばれます。
このカシメ金具をハンマーで打って留めることを【カシメ打ち】と言います。
カシメとハトメのサイズ対応表
カシメのサイズによって必要な道具のサイズも変わります。
サイズごとの対応表は以下の通りです。
レザークラフト技法辞典 クラフト学園虎の巻 P.144より抜粋して引用
適合表
金具種類 推奨カシメ打ち具 推奨ハトメ抜き 片面カシメ 極小(4mm) 特製カシメ打(極小) 6号 片面カシメ 小(6mm) カシメ打(小) 8号 片面カシメ 中(9mm) カシメ打(中) 10号 両面カシメ 小(6mm 足長) カシメ打(小) 8号 両面カシメ 小(6mm 並足) カシメ打(小) 8号 両面カシメ 中(9mm 足長) カシメ打(中) 10号 両面カシメ 大(12mm 足長) カシメ打(大) 12号 飾りカシメ 中(9mm) 飾りカシメ打(中) 10号 角カシメ 中(9mm) 角カシメ打(中) 10号
※上記は、クラフト社製品の対応表になります。
今回は、【両面カシメ 小】を付けていきます。
そのため、用意する道具は【カシメ打 小】と【ハトメ抜き 8号】になります。
カシメの付け方|3ステップ
カシメ打ちは、たったの3工程でできます。
それでは見ていきましょう!
この赤い革にカシメ打ちをしていきます。
step
1革に穴を開ける
まずは、ハトメ抜きで穴を開けます。
ご覧のように、ハトメで2つ穴を開けました。
カシメ打ちの場合、穴のサイズはどちらも同じで良いので、両方とも8号で開けています。
ちなみにですが、バネホック打ちの場合は、ハトメは2つ違うサイズで開けることになります。
バネホック打ちのやり方は、下記の記事で確認していただけます。
step
2カシメ金具をセットする
打ち台にカシメ金具のホソをセットします。
革に開けたハトメに、セットしたホソを通します。
革を折り曲げて、もう片方のハトメもホソに通していきます。
(ホソに2つの穴が通っている状態にします。)
そしてホソの先端が出るので、そこにアタマをはめ込みましょう。
少しアタマを押し込むと、ホソから外れない位にはまってくれると思います。
step
3ハンマーで叩く
アタマにカシメ打ち具を当て、ハンマーで「コンコンコン・・・」と数回打っていきます。
力加減にもよりますが、打つ回数は大体10回前後がちょうど良いくらいです。
ココがポイント
金具が曲がらないように、まっすぐ打とう!
これでカシメ打ちは完了です!
【補足 片面カシメを使う場合】
カシメには、両面と片面のモノがあります。
片面カシメの場合は、ホソを打ち台の平らなところに乗せて打ちましょう。
カシメの付け方|コツ&失敗例
アタマとホソの位置がズレないように。
ハンマーでまっすぐ打つことだけ意識しましょう。
ただ、カシメは比較的難易度が低いです。
初めてでも簡単に取り付けることができます。
直接ハンマーで打てない?
直接ハンマーで打って留めることも可能ですが、著しく見栄えが悪くなります。
打ち具の先端は、カシメのアタマの形と同じように湾曲しています。
そのため、叩いてもカシメが変形しないようになっているのです。
ただ、打ち具を使っても、叩き過ぎるとカシメが凹むことがあります。
写真だとかなりわかりにくいですが、真ん中が少し窪んでしまっているのが見えるでしょうか。
こんな風に失敗しないように、思いっきり打ち込まず、力加減は意識しましょう。
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