はぎれ革で作れる「本型のキーホルダー」
「誰も持っていないキーホルダーを作りたい」
こんな方にピッタリ!
型紙もあるよ♪
写真たっぷりで作成手順を公開しています。
こんな方におすすめの記事です
- 革でキーホルダーを作ってみたい。
- 材料が少なくてすむ革小物から挑戦したい
- 使う道具の種類が少ない革小物から挑戦したい
- 縫う作業が少ない、簡単なモノから挑戦したい
はぎれ革で作れる【本の形のキーホルダー】
こちらが今回作る【本の形のキーホルダー】です。
【持っている人がいなくて、目を引くデザイン】を考えて作りました。
【作業時間の目安】
約3時間(慣れてる方は1時間で作れます。)
【サイズ】
4cm × 3.5cm程度
【特徴】
縫い作業を少なくした設計で簡単!
小さいので、はぎれ革でも作れる。
覚えられるレザクラのスキル
本の形のキーホルダーを作ることで、以下のスキルが身に付きます。
- 型紙の作成
- 革の裁断
- ヘリ落とし作業
- トコ面とコバの処理(磨き)
- 縫い作業
- 接着作業
- カシメ打ち
前回、カップホルダー制作では縫い作業を避けたのですが、今回は逆に敢えて縫い作業を入れました。
本のカバーのパーツと、ストラップのパーツを縫い作業で留めていきます。
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「縫いがどうしても苦手・・・」という方へ。
下のように、カシメ打ちでストラップを留めることも可能です。ぜひ挑戦してみてくださいね!
キーホルダー制作 必要な道具・素材
必要な道具一式の写真と、名称リストをご紹介します。
道具リスト【本の形のキーホルダー編】
上の写真と番号でリンクしています。
※22「ビニール板」、23「ローラー」は【あった方が良い】くらいなので、無くても作業を進めることはできます。
- ハンマー
- 革包丁
- カッター
- カッター板
- 丸ギリ
- ひし目打ち(4mm幅)
- やすり(サンドスティック、ドレッサーなど)
- コバ磨き剤(トコフィニッシュ、トコノールなど)
- スリッカー
- 打ち台(カシメ打ちの時に使用)
- カシメ打ち(極小)
- カシメ(極小)
- ハトメ抜き(推奨サイズ 6号 1.8mm穴)
- ヘリ落とし(サイズは1号を推奨)
- サイビノール(無ければ水性ボンドなど)
- ヘラ
- 糸
- ロウ
- 縫い針 2本
- クリップ
- ゴム板
- ビニール板(あると良い)
- ローラー(あると良い)
- キーリングパーツ
ネットショップでもこんな感じで色々なデザインのモノがあるよ!
自分好みのデザインをチョイスしよう。
極小サイズは持ってないです・・・。
これだとサイズ間違って買うこともないし、手っ取り早いぞ。
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コツ&失敗例から学ぶ|簡単【カシメ金具】の付け方
キーホルダーに必要な革のサイズ
革は6cm×21cmあればいいので、はぎれ革で充分です。
A4の横幅で少し余裕があるくらいです。
ひとつひとつのパーツが小さいので、はぎれでも作れます。
厚さは1mmが推奨です。
(厚さ1mm以下じゃないと作れない設計になっています。)
A4サイズ 1mm厚の革はこちら↓↓↓
国産革専門店「和乃革」
キーホルダーの型紙【無料】
まずは型紙を準備しましょう。型紙は無料です!
以下からPDFをダウンロードして印刷します。
A4サイズ、白黒で大丈夫です。
※左上にCADの拡張子『.jww』と記載がありますが、ダウンロードできるのはPDFです。
上のボタンより、PDFをダウンロードしていただけます。
「コピーが手間」って方のために寸法サイズも書きましたので、それを見ながら型紙を作ってもらってもOKです!
※スマホだと上のPDF表示が横から押し潰された形に見えてしまうようです。すみません!
キーホルダーの作り方 8ステップ
本の形のキーホルダーは、細かく分けて全8ステップとなっています。
それでは早速作っていきましょう!
まずは型紙を作ろう!
step
1型紙を作る
まずは印刷した型紙をカットしていきます。
カットした紙を厚紙に貼って、同じ形に切りましょう。
こんな感じで切り終えたら型紙の完成です。
真ん中の型紙に「4枚」と書かれているのは、この型紙と同じ大きさの革が4枚必要になるためです。
革を切っていこう!
step
2革を裁断する
まずは革に型紙をあてて、どの部分を使っていくか決めていきます。
ポイント
本のカバーになるパーツは真ん中の点線に沿って曲げていきます。
そのため、革の繊維が伸びやすい方向を見極めてカットすると、あとで革が曲げやすいです。
少し曲げてみれば、手応えでなんとなくわかるはずだ。
使う場所が決まったら、型紙の形を革に写す「けがき」という作業をします。
型紙に沿って丸ギリで革にキズをつけていきます。
このキズが革を裁断する時のガイドラインになります。
ココに注意
あやまって使う部分にキズを付けてしまうと大変です。
型紙がズレないようにしっかり押さえながら、ガイドラインは慎重に引きましょう!
ココがポイント
丸ギリを立てて線を引こうとすると、革に引っ掛かり銀面を痛めやすいので、丸ギリは寝かせるようにして使いましょう!
それではガイドラインに沿って、革包丁で切っていきます。
小さい四角の型紙は、同じものを4枚切りましょう。
革に穴をあける位置に目印をつけよう!
step
3革に穴の位置をマーキングする
本のカバーになる革パーツと、ストラップになる革パーツに、型紙に書いてある穴の位置をトレースします。
型紙と革をピッタリ重ねて、型紙の「〇」の部分の中心に、丸ギリを刺していきます。
革に少し跡がつく程度に刺さればOKです!
ココがポイント
型紙と革がズレないように、クリップを使って押さえておくと確実です。
丸ギリを刺していきます。
今刺しているところには、後でひし目打ちをします。
上の写真の左側の穴はひし目打ち用です。
また、右側の穴はカシメ打ち用です。
あとでハトメ抜きで穴をあけていきます。
ヘリ落としとコバ磨きでコバとトコ面を整えよう!
step
4ヘリ落とし&トコ面・コバ磨き
まずはヘリ落としをしていきます。
本のカバーのパーツと、ストラップのパーツだけでOKです!
続いて、ページになるパーツを4枚重ねます。
クリップを使って、ピッタリ固定しましょう。
次はコバにやすりをかけていきます。
ココがポイント
やすりをかける時は、革側の手を動かすと、革にカーブが出来てしまったり形を崩しやすいので、やすり側の手を動かすようにしましょう。
次は床面を磨いていきましょう。
これも本のカバーの部分と、ストラップだけでOKです!
(ページパーツのトコ面は見えなくなるので割愛)
コバ磨き剤を、トコ面にまんべんなく塗布しましょう。
(今回はトコフィニッシュを使用してますが、トコノール、トコプロなんでも大丈夫です)
スリッカーで磨いていきます。
ストラップは細くて塗りにくいですが、綿棒を使うとやりやすいです。
ストラップは力を入れて磨くと切れてしまうかもしれませんので、適度な力でやりましょう。
次はコバ磨きです。
まずは綿棒などでまんべんなくトコフィニッシュを塗っていきます。
ココに注意
銀面にコバ磨き剤がつくとシミになりやすいので、コバだけに塗るよう意識しましょう!
塗り終わったらスリッカーで磨きます。
塗り+磨きを2回繰り返すと、なめらかでツヤツヤになります。
同じように、ストラップのパーツとページのパーツのコバも磨いていきましょう!
縫い用のひし目と、カシメ用の穴をあけよう!
step
5ひし目打ち&カシメ用の穴あけ
先ほど型紙を使って、革に丸ギリで印をつけた箇所がありますね。
印の箇所にひし目打ちをあてて、ハンマーで打ち込みます。
全部で6つのひし目を作りましょう。
次に、ストラップのパーツの先端に、カシメ打ち用の穴をあけます。
ハトメ抜き6号(直径1.8mm)が推奨です。
写真では10号(直径3mm)を使用してしまっていますが、ギリギリなんとかなりました(汗)。
こんな感じで穴があけられたらOKです!
ココに注意
曲がるとカッコ悪いです(汗)。
曲がらないように注意!!
本のカバー部とストラップを縫いつけよう!
step
6縫い作業
今あけたひし目を利用して、本のカバーのパーツと、ストラップのパーツを縫っていきます。
まずはロウ引きした糸を針にセットします。
今回使う糸の長さは、縫う距離の4倍+10cmあればいいので、余裕を見て30cmくらいを取りましょう。
平縫いで縫い進めていきます。
最後の目まで縫って、2目折り返したら、裏面から糸が2本出てる状態にしてください。
縫い終わりの始末が見えない部分なので、ここは簡単にかた結びでOKです!
結び目を作ったら、サイビノールを塗布してからキュッと締めましょう。
(サイビノールが無ければ水性ボンドで代用)
サイビノールが乾いたら、余った糸は切ってしまいましょう!
切った糸の先端に軽くサイビノールを塗って完了!
ここでもう一つ作業を。
ストラップが本カバーに納まったので、このタイミングでもう一つ穴をあけておきましょう。
カシメを売ってストラップを輪っかにするための穴になります。
まずはお好みの位置に丸ギリで印をつけましょう。
印をつけた場所に、ハトメ抜きで穴を空けておきましょう。
ここは慎重にやろう!
本のカバー部とページ部を接着しよう!
step
7接着作業
いよいよ本の形にしていきます!
まずはページのパーツを4枚、サイビノールでくっつけましょう。
ページパーツ4枚をくっつけたら、本のカバーパーツに貼り付けます。
カシメ打ちでストラップを留めよう!
step
8カシメ打ちをする
いよいよ最後の作業です。
ストラップにキーリングを通して、カシメ打ちで留めていくのですが、その前にカシメ打ちをするための、道具と使い方の説明を少しだけさせていただきます。
これはカシメ打ち具が無いとかなり見た目が悪いですね!
それではカシメ打ちをしていきましょう!
まずは打ち台の上で、ホソをストラップの穴(本のカバーよりの方の穴)に通します。
次に、ストラップにキーリングを通してから、アタマをホソに差し込みます。
気を付けてね!
ストラップを折り曲げても、その反発力でアタマが取れてしまう時は、クリップで押さえるとやりやすいです。
カシメ打ちをアタマにのせて、数回打ち込みます。
打ち込む力によりますが、慎重にやって5~6回くらいを心掛けてください。
ココに注意
カシメが変形しないように、打ち具はまっすぐ立てて、ハンマーはまっすぐ打つこと。
こんな感じでカシメがついたらOKです!
以上で、本の形のキーホルダーの完成です!
革のキーホルダーの作り方 まとめ
本の形のキーホルダー、うまく作れたでしょうか?
(説明が不十分なところがありましたら、ぜひコメントよりご指摘ください!)
今回は「つくってみようシリーズ」2回目だったので、少し縫いの作業を入れてみました。
でも縫わずに裏表紙をカシメで留めるのもカッコ良いですね!
キャメル色の本に使った革はコチラ↓↓↓
国産革専門店「和乃革」
作品に刻印を入れるとオリジナリティが増して、更に良い感じです!
ぜひ色々アレンジしてみていただいて、レザークラフトを楽しんでもらえれば幸いです!
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