市場では、『革の置時計』や『革の壁掛け時計』って、あまり見かけないですよね。
革と時計の機械(クオーツ)さえあれば、レザークラフトで簡単に作ることができます。
この記事では、革の時計の材料と作り方をご紹介します。
自分のオリジナル時計を作ってみましょう。
超簡単!革の時計の作り方
まずは、本当に簡単なのか、気になるところかと思います。
こちらの、私が作った革の時計を見れば、そのお手軽さが分かると思います。
この時計、実は革にクオーツと時計の針を付けただけなのです。
分解すると、こんな感じです。
この穴に、クオーツをねじ込んで、ナットで留めています。
この革も、写真の部分をただ切っただけです。
この厚いレッグ部分の革に、力強さと表情に魅力を感じたんですよね。
もったいないから、なんとかそのまま活かせないかなと思い、時計にしました。
革の風合いをそのまま活かしたかったので、あえてコバも磨いていません。
ちょっと渋くて、芸術性を感じる時計が出来たかなと、個人的には満足しています。
さて、これをカッコいいと思うかはどうかはさておき・・・。
革の時計が、本当に簡単に作れることは分かっていただけたかと思います。
穴を開けるだけなので、失敗のリスクもほぼゼロ。
簡単過ぎて拍子抜けしてしまうレベルですよね。
形も自由ですから、四角や丸にして、周りにステッチを入れてもカッコ良く出来上がるでしょう。
強度(革の厚み)が足りなければ、革を裏張りすればOKです。
革の時計に必要な材料と道具
次に、革の時計作りに必要な材料と道具について説明します。
クオーツは市場に色々出回っていますので、おすすめ品もご紹介しましょう。
時計作りに必要な【材料】
必要な材料
- 革(厚さは好み)
- クオーツ
- 時計の針
クオーツは、手芸店やネット通販で買うことができます。
おすすめのクオーツ『誠時』
上記の商品は有名で、東急ハンズ、ユザワヤ、Loft、クラフト社の店舗でも販売していました。
このクオーツは、日本で35年以上も続く誠時(せいじ)というメーカーが作っています。
日本で知られるクオーツの中では、一番知名度があり、時刻の正確さにも定評があります。
AmazonなどのECサイトで、もっと安い商品も有る。
但し、安価な物は、時刻の正確さや耐久性を考慮して選ぶこと。
誠時のクオーツの中身
私の時計も、誠時のクオーツを使用しています。
中身はこんな感じです。
ナットは2種類のどちらかを使用
クオーツの取り付けには、丸ナットか六角ナットのどちらかを使います。
何が違うのかと言うと、対応できる文字板の厚みが違います。
品番 | 六角ナット | 丸ナット |
SP-200 SP-240 SP-340 | 2mm以下 | 4mm以下 |
SP-300 SP-310 SP-330 SP-350 | 5mm以下 | 7mm以下 |
SP-390 | 8mm以下 | 10mm以下 |
SP-400 | 16mm以下 | 18mm以下 |
とはいえ、丸ナットも六角ナットも、両方箱の中に含まれています。
また、ナットを留める工具も入っています。
好きな方を使えばいいので、ナットをどちらにするかは、特に悩む必要はありません。
クオーツを選ぶ時は、使う文字板(革)の厚みにだけ注目すればOK!
私の場合、革の厚みが5~6mmだったので、SP300の丸ナットで充分納まる計算でした。
一応、余裕を持ってSP390を買ってしまいましたが、使用上は特に問題ありません。
心配だったら1サイズ大きいモノを使えば大丈夫だね!
どちらのナットを使うのかは、デザインで選ぶのも一つです。
個人的には丸ナットの方が好みでした。
ちなみに、取り付け方は、パッケージの裏に分かりやすく書いてあるので安心です。
時計の針について
時計の針は別売りですが、これも誠時の製品を使いました。
針をクオーツに手で差し込むだけで、簡単に取り付けできます。
デザインも数種類あるので、お好みのモノを探してみましょう。
時計作りに使う【道具】
必要な道具
- ハンマー
- ハトメ抜き
穴をあけるだけなので、使う道具はこれだけです。
ナットを絞める工具も付属されているので、ドライバーなども不要です。
ひとつ気を付けることがあるとすれば、ハトメ抜きのサイズです。
誠時のクオーツでは、使うナットによってハトメのサイズが変わります。
ハトメ抜きのサイズ
- 丸ナットを使う場合
【ハトメ抜き 8mm】 - 六角ナットを使う場合
【ハトメ抜き 10mm】
他のメーカーのクオーツを使用する場合は、穴のサイズを必ずチェックしましょう。
【まとめ】簡単で楽しい!革の時計を作ってみよう
時計を自分好みに、しかも好きな革で作れるなんて、素敵じゃありませんか?
革の表情などを活かせば、まさに世界に一つの時計が出来上がりますよね!
ちなみに、私が時計にした革は、浅草橋・蔵前エリアで革のお店巡りをした時に購入した物です。
お値段なんと330円!デシ単価じゃなくて、1枚での金額ですよ?驚愕の安さですよね(笑)
販売していたのは、K-ファスナー蔵前店です。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
手作り革時計まとめ
- 革にハトメを開けるだけ!
- デザインは自由自在!
- クオーツは誠時がおすすめ!
誠時のクオーツなら壁掛け用の金具も入ってるので、お部屋の好きなところに飾れますよ。
お気に入りの革を使っての時計作り、ぜひ試してみてください。