ヌメ革のお手入れに【ミンクオイル】は有り!
ミンクオイルでケアすることにより、こんな効果が期待できます。
【ミンクオイルの効果】
- 革を傷から守る
- 革が潤い、ツヤが増す
- 見た目に奥行きが出る
- しっとりして手触りが良くなる
- 革が柔らかくなる(若干)
使ってみると、高級感が増すのがわかります!
こんな方におすすめの記事です
- ヌメ革のお手入れ方法が知りたい
- ミンクオイルの使い方を知りたい
- 安価にお手入れができるアイテムを知りたい
- ミンクオイルの特徴を知りたい
ミンクオイルとは?特徴など
ミンクオイルは、ミンク(イタチ科)から取れる動物性油脂で作られたオイルです。
ミンクは、北海道や北米などの寒い地方で生息しています。
北米に多く生息しているためか、元々はアメリカでブーツのケア用品として使用されていました。
革に使用すると柔軟性が増すため、グローブのお手入れにも重宝されています。
有名なのは、この赤いラベルのミンクオイルです。
シューケア用品で著名な、創業100年以上の「株式会社コロンブス」が販売しています。
オイルと書いてあると液体を想像しがちですが、蓋をあけるとこんな感じのペースト状になっていて、とても塗りやすいです。
(原材料にロウも入っている)
実は、このミンクオイルは「オイルレザー仕上げ専用クリーム」とされています。
オイルレザーとは、革をなめした後にオイルをたっぷり含ませる革のこと。
ヌメ革とは別物です。
ですが、ヌメ革に塗っても得に支障はなく、充分な革の保護効果を得ることができました!
ミンクオイルはどこで買える?
私は、近所の靴屋さんで発見しました。
大手ECサイトでも購入できます。
定価は600円と安い印象です。
ミンクオイルは、少量を塗布して引き延ばして使うものです。
コレひとつで、かなり長持ちしますよ!
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ミンクオイルでお手入れ メリット
ミンクオイルを革に使用すると、様々な効果が期待できます。
ミンクオイルの特徴
革を傷から守る
柔軟性が増す
ツヤが出る
しっとりとした触り心地になる
防水効果がある
とても利便性が高いですね!
ミンクオイルの使い方 注意点
しかし、ミンクオイルはその性質から使い方が難しいともされています。
ミンクオイルを使用する場合は、下記のことに注意する必要があります。
ココに注意
メリットである柔軟性が増す=型が崩れるというデメリットになります。
ビジネスシューズなどのカチッとした製品に使うのは控えた方が賢明です。
ココに注意
ミンクオイルをつけ過ぎてしまうと、表面に汚れがつきやすくなるということも。
使い方の問題ですが、油ぽくなってホコリが付着してしまわないよう注意が必要。
ココに注意
シミの原因になりえます。これもつけ過ぎてしまうと、という使い方の問題です。
薄く塗る分には全く問題ありませんでした。
ココに注意
カビの発生原因にもなりえます。油なのでカビが好むんですね。
オイルで革を潤しているので、湿気の影響も受けやすくなりますので注意が必要です。
ココに注意
合皮に使うのはNG!
合皮は革ではないので、油でベトベトになります。
このように、使い方に少々デリケートな要素を求められます。
ここまで言われると「あまり使いたくないかも」って気持ちになりますかね(汗)。
上で色々書きましたが、注意点はただ一つ。
つけ過ぎなければ全く問題ありません。
ミンクオイルが乾かないうちに頻繁に使用することも避けないといけません。
つけ過ぎは、汚れ、シミ、カビの原因になります。
基本的には、1ヵ月経ってミンクオイルの効果が切れていたら使用する。
これくらいの気持ちで使いましょう!
ココがポイント
乾燥する季節は、早めのケアを意識すると尚良い!
ミンクオイルをヌメ革に ビフォーアフター
ヌメ革の名刺入れに、ミンクオイルを使った結果をご紹介します。
こちらがミンクオイルを塗る前です。
こちらがミンクオイルを塗った後の名刺入れです。
比較すると、ミンクオイルを塗った後はツヤが違いますね!
見た目にも奥行きが出ている感じがします。
さらに、しっとりとした触り心地に変わりました。
また、オイルを含んで、カチカチだった革が少しだけ柔らかくなりました。
人間の皮膚同様に乾燥していると固いですが、潤って柔軟性がUPした感じです!
もうひとつ検証を。
使用するのは、ヌメ革に染色仕上げを施された革。
右側半分だけ、ミンクオイルを塗ってみました。
少しわかりづらいかもしれませんが、右側のほうがツヤが出ているのが見てとれます。
この革でも、触り心地がしっとりして、柔らかくなり質感UPです!
結果
ツヤが増した
見た目に奥行きが出た
しっとりして手に吸いつくようになった
若干やわらかくなった
明らかに高級感が増す、という結果になりました!
ミンクオイルの塗り方・コツ
ミンクオイルを使用する場合は、以下の手順で行います。
- 革をブラシで掃除する。
- ミンクオイルをスポンジにつけて優しく塗布
- 乾いたウエス(ティッシュなど)で優しく拭きのばす
step
1革をブラシで掃除する。
肉眼では見えにくいですが、人間と同様に、革の表面には細かいシワがたくさんあります。
ミンクオイルを塗布する前に、馬毛ブラシを使ってシワの溝に溜まった汚れを落とすとベストです。
ココに注意
ホコリが残っていると、ミンクオイルを塗った時に、革に付着したまま固まってしまうので注意!
step
2ミンクオイルをスポンジにつけて優しく塗布
指でミンクオイルを塗ることももちろん可能なのですが、ケア用スポンジの使用がオススメです。
指だと広い範囲に均等に塗るのが難しく、局所的なシミを生んでしまいがちです。
スポンジに直接ミンクオイルをつけて、優しく塗っていきます。
ココに注意
強くこすってしまうと、シミの原因に。
あくまで優しく、尚且つしっかりと塗布する。
step
3乾いたウエスで優しく拭きのばす
ミンクオイルが塗布できたら、乾いたウエス(無ければティッシュ)でオイルを伸ばします。
余計に塗りすぎたオイルを拭き取るという作業も兼ねています。
この時も、あくまで優しくなでるようにしてあげましょう。
ココに注意
強くこすってしまうと、シミの原因や革を痛めることになるので注意
これで完了です!
塗りすぎは注意だけど、そこまで神経質にならなくても綺麗に出来るよ!
メモ
あっ、塗りすぎた・・・という時に、少しシミになってしまうように見える時がありますが、乾いたウエスで拭きとり時間を置くと綺麗になじんでくれます。
ケアに使用した道具
ミンクオイルでヌメ革のエイジングをしよう!
ミンクオイルとヌメ革の、相性はバッチリ!
まとめ
- ミンクオイルは安価
(定価:税別600円) - ツヤが出る。
- 見た目に奥行きが出る。
- 革の柔軟性が上がる。
- 使い方次第では革に悪影響
(つけ過ぎ注意!) - 上手に使えば高級感が増す!
お手入れを楽しむのも、革小物の魅力の一つ。
こちらは半年前に作ったヌメ革のマウスパッド。
月に1度、ミンクオイルでケアしてきました。
実は右に移っている革が、材料にしたヌメ革です。
綺麗なアメ色に変化しているのがわかりますね!
ヌメ革をミンクオイルでケアしつつ、とても綺麗にエイジングされることが実証できました!
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