レザークラフト用に『革のペンケース』の無料型紙を公開しました。
カフェやビジネスシーンにも合う、格好良いペンケースを作ってみませんか?
本記事では、上の写真の「革のペンケース」の作り方をご紹介しています。
いつものように、分かりやすくて写真多めを心掛けて書きました。
ぜひ、作ってみてくださいね。
ペンケースの無料型紙をダウンロード
ペンケースの無料型紙は、こちらからダウンロードできます。
PDFを、A4サイズで印刷して使いましょう。
ペンケースの作り方【用意する素材】
ペンケース作成に必要な素材がこちらです。
必要な素材
- 革(厚1.5~2mm推奨)
- 糸 約250cm
- ファスナー 18cm
マチの部分に関しては革に関しては、厚さ1mm以下を推奨しています。
外装に使う2mmの革をマチにも使う場合は、1mm以下に漉いて使ってください。
今回、私が使用した革はマルゴーの2mm厚です。ご参考まで。
ファスナーは18cmを使用します。
18cmと表記されているファスナーであれば、上の写真のように、金具の部分の端から端までが18cmになりますので、それを用意してください。
使う道具の詳細は、記事中で紹介しています。
レザークラフト ペンケースの作り方
では早速、ペンケースの作り方を見ていきましょう。
所要時間は、5時間~7時間くらいを目安にしてみてください。
さくさく作業が進められるように、本記事は簡略化した説明を心掛けています。
作業の詳細が知りたい時は、別記事のリンクを貼っておきますので、ご参考ください。
型紙を作る
印刷したA4サイズのPDFを厚紙に貼って、型紙を作りましょう。
※厚紙の厚さは1mmで大丈夫です。
革を裁断する
型紙を使って、革に「けがき」を行って革を切りましょう。
パーツ①が少し大きいと感じ方、錯覚ではありません。この写真を撮った後にデザイン変更を施したため、写真のパーツ①が大きくなっています。印刷していただいたPDFで問題なく作れますので、気にせず進めてくださいませ。
床面の処理はお好みでどうぞ。
床面処理する場合は粗裁ちした後、床面を磨いておきましょう。
私は、革の風合いを残すため、今回は床面を磨かずに進めます。
マチの革を用意(漉き作業)
この作業は、マチで使う革を1mm以下で用意出来ている人は飛ばしてください。
マチの革を1mm以下になるように漉き作業を行います。
全面を漉いても良いですが、周囲を7mm程度を1mmに漉くだけでも大丈夫です。
パーツ④は2つに折って使用するので、真ん中を「折り漉き」しておきます。
折り漉き後の革の厚さは、1mm位を目途にすれば大丈夫です。
コバ処理(第1弾)
パーツを組み合わせた後、磨けなくなるコバもあるので先に磨いておきます。
特に、下の写真の箇所は、必ず先にやっておきましょう。
先にコバ処理をする部分
- パーツ①の2ヵ所
- パーツ②、③の1ヵ所
- パーツ④の2ヵ所
それ以外の部分は、ペンケースの両サイドの部分になります。
両サイドの部分は、パーツを組み合わせてから磨いた方がコバに統一性が出せます。
やり方をイメージできる人は、その部分は後で磨くのがおすすめです。
縫い穴を開ける
全てのパーツの縫い穴を開けます。
菱目打ち、もしくは菱ギリで開けていきましょう。
ファスナーを貼り付ける
パーツ①にファスナーを付ける作業です。
まずは、パーツ①の床面に、ファスナーを貼る目印となる線を引いていきます。
目印の線は、端から5mm位の位置に丸ギリなどで引きます。
次に、ファスナーを貼り付ける作業です。
ココがポイント
ここでは、まず片側だけ貼り付けるので、ゴムのりは片方にだけ塗ること。
いま革に引いた目印線まで、ゴムのりを塗ります。
革の端ギリギリまでゴムのりを付けると、出来上がった後にゴムのりが目立ってしまう可能性が有り!そのため、端1mm位は塗らないように意識しましょう。
次に、ファスナーの端から5mmのところにもゴムノリを付け、革とくっつけましょう。
もし、ファスナーを分割するやり方をご存じなら、そのままもう片方も貼っておきましょう。分からなくても、このまま進めていけば大丈夫です。
縫う
片側のファスナーをくっつけたら、次は縫い進めましょう。
縫い始めは、お好みの場所で大丈夫です。
一度に全部を縫うには、糸が長くなってしまって縫いにくいと思います。
ひとまず、半分くらいを縫ったところで、いちど糸の始末をするとラクになります。
マチは、角から一つズレたところから縫い進めれば大丈夫です。
私は、ペンケースの横の部分から縫い進めました。
ちなみに、横の部分を縫う時は、革を曲げながら進めていきます。
その場合、少し先の縫い穴に針を通して固定しておくと縫いやすいです。
一度に全部を縫うには、糸が長くなってしまって縫いにくいと思います。
ひとまず、半分くらいを縫ったところで、いちど糸の始末をするとラクになります。
縫い進めることで、ペンケースの形が出来上がってきたら、もう片方のファスナーを貼ります。
先程と同様に、革の端5mmと、ファスナーの端5mmにゴムのりを塗りましょう。
貼る時は、少し位置調整がやりにくいかもしれません。
左右でファスナーの幅を見比べたり、ズレがないかを確認しながら貼りましょう。
パーツ④の取り付け
パーツ④を取り付けるために、ファスナーの端を切ります。
ほつれないように、ライターで軽くあぶっておきましょう。
次に、パーツ④を半分に折り曲げて、ファスナー生地に縫い付けましょう。
コバ磨き(仕上げ)
ペンケースの両サイドのコバは、段差があったりして少し調整が必要になっているかと思います。
最後に、このコバを仕上げましょう。
以上で、ペンケースの完成です。
写真のように、ファスナーのスライダーに革を付けると、使い勝手も見栄えもUPします。
小さく見えますが、意外と収納力もありますよ。