レザークラフト独特のやり方になるから覚えておくように。
本記事は、糸と針のセッティングの仕方を紹介する記事です。 続きを見る
きれいに縫うためのコツが知りたい方は、こちらの記事で紹介しています。
【革の縫い方】|レザークラフトの『平縫い』のコツ&糸の始末のやり方
レザークラフトでの糸の通し方・特徴
レザークラフトで縫う時の針と糸のセッティング方法は、お裁縫などで布を縫う時とは異なります。
特徴その1一本の糸に対して針を2本使う。
糸の両端にそれぞれ一本ずつ針をセットすることになる。
糸にロウを引く。
特徴その3針に糸をセットする際に、糸を2回串刺しにする。
針へ糸を通す時に使う道具 5つ
- レザークラフト用の針 2本
- 糸(麻糸・ロウ引き糸など)
- ロウ(ロウ引き糸の場合は不要)
以下、あると良いモノ
- 革包丁(もしくはカッター)
- ガラス板
針への糸の通し方 糸の長さについて
メモ
糸の長さは、縫う距離の4倍取るのが基本です。
縫う距離が極端に短い場合は、針にセットする分も考慮して+10~15cmほど取りましょう。
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1糸の末端処理(漉き作業)
漉く(すく)とは、糸を削っていくということ
まずは革包丁を使って、ガラス板の上で麻糸を漉いていきます。
カッターを使って、カッター板などの上で漉いても大丈夫です。
ココがポイント
麻糸はけっこう針穴に引っ掛かるので、やっておくとストレスなく進められます。
また糸の先端の厚みが減るので、縫った時に革に引っ掛かる感じが軽減されます。
しかし、革に引っ掛かる=革を痛める ことになるぞ。
革を痛めないように丁寧に漉いておこう。
こんな感じで漉いて、麻糸の先端のボリュームを減らせばOK!
これで糸の末端処理は完了です!
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2ロウ引き
次は麻糸にロウを引いていきます。
布(ウエス)などで押さえつけながら、糸にロウを塗りつける感じです。
(すでにロウが引いてあるロウ引き糸を使用する場合はスキップできます。)
ココがポイント
指より布で押さえた方がロウの付きが良くなります。
数回繰り返しロウ引きを行います。
糸の先端にも、しっかりロウを引いてあげましょう。
ロウがきちんと引かれた糸は、このように10cmほど立てて持っても、へこたれずに立ちます。
ステップ1で糸の先端を漉いておくと、先端が尖って針に通しやすくなります。
下の写真は、左が漉いてない糸、右が漉いた糸です。
どちらもロウをしっかり引いていますが、これくらい差がでます。
・糸の耐久性が上がる
・見栄えが良くなる
ロウ引きをした糸と、していない糸ではその差は歴然です。
しっかりロウ引きして、綺麗な作品づくりを目指しましょう!
step
3針に糸をセット
ロウ引きした糸の先端をよじって尖らせ、針にセットしていきます。
まずは普通に、針の2倍くらいの長さを通しましょう。
次に1回目の串刺しです。
先ほど通した糸の、半分くらいのところで針に刺します。
刺す場所は、このように左右から糸をグッと寄せると、ほつれて隙間ができますね。
その隙間の真ん中に針先を通していきます。
そして2回目の串刺しです。
S字になるように、針に糸を刺します。
ココがポイント
糸の先端は3~4cm残しましょう。
短すぎると、縫い進めている間に糸が針から取れてしまったりします。
こんな感じで、糸の真ん中に2回針が刺せていればOKです!
次は、写真のように糸をひっぱっていきます。
ひっぱっていくと、下の写真のように1回目の串刺しで出来た輪っかが無くなっていきます。
少し固い手ごたえかもしれませんが、糸がよれてしまわないように気を付けながら、しっかりひっぱってあげましょう。
輪っかが無くなったら、糸の先端を針穴に向かってひっぱります。
少し力を入れる感じです。
ココに注意
針穴のところで糸がダマ(玉)にならないように注意!
ダマになっていると縫い穴に引っ掛かってしまい、うまく縫うことはできません。
糸の先端を引っ張っていくと、写真のように綺麗に糸がまっすぐになります。
2回串刺しにしていることで、糸が結ばれている状態になりました。
糸をひっぱっても抜けなければ成功です!
先端の余っている部分は、糸に巻き付けていきましょう。
レザークラフトの場合は、1本の糸に対して、針を2本使います。
もう一方の先端に、同じように針を取り付けたら完了です!
レザークラフト 糸の通し方【まとめ】
お裁縫で縫う時と、やり方が違うので最初は戸惑うかもしれません。
でも慣れてしまえば簡単です!
- 糸1本に対し、針を2本セット
- 糸の末端を漉くメリット① = 革の縫い穴にかかる負担を減らす
- 糸の末端を漉くメリット② = 針に通しやすくストレスフリー
- ロウはしっかり塗って、耐久性アップ!
- 糸に針を2回串刺しにする(2×2で計4回)
次は実際に縫ってみよー!
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