マンションやアパートでのレザークラフトで必ず立ちはだかる「騒音」という壁。
クラフト・ノラさんの「クオイオPro」で劇的に改善したので記事にしました!
これまで私も、穴開けは日中にやったり、消音用の大理石やらフェルトやら導入したり・・・まあ色々使ってきました!
その割には音は消し切れないし、穴開け作業の頻度が増えた今日この頃。
騙しだましやるには限界で「クオイオPro」を導入したのですが、結論「最初からこれで良かった」と感じています。
クオイオProはどんなハンドプレス機?
クオイオProとは、クラフト・ノラさんが製作、販売しているハンドプレス機です。
ツルツルに研磨された木の胴体にハンドプレスギミックが2種類付いています。
そんなこだわりのハンドプレス機がクオイオProです。
※Yahoo!ショップが最安値です。
反対側はこんな感じです。
サイズは、奥行約33㎝×横幅約19㎝×高さ約35㎝です。
重量は5~6kgと、想像していたより大きかったですが、その分どっしりとしています。
また、触っただけで作りがとっても頑丈なのが分かります。
ちなみに、クオイオとはイタリア語で「革」を意味するようです。
クラフト・ノラさんでは、ハンドプレス機以外にも、コバ磨き機や革漉き機など、レザークラフターが見逃せない製品を製作販売していますので、ぜひ一度のぞいて見ることをおすすめします。
以下の記事で、クラフト・ノラさんの「革の厚み調整」「手元の位置調整」「角度調整」が自在なレーシングポニーを紹介しています。興味がある方は、あわせてご参考ください。
クオイオProの使い方
レザークラフトの道具を探している時に、Amazonとかでもハンドプレス機は良く見ましたが、いまいち使い勝手(使い心地?)が分からず、ずっと手を出さないでいました。
さくっとですが、使い方を説明しながら使い心地の感想もお伝えできればと思います。
(動画で見る方が分かる!という方は、下の方にある公式動画をどうぞ。)
レバーを下げて加圧
クオイオProの赤いレバーを下げると、プレスの先端が下りていきます。
プレスの先端に菱目打ちやハトメ抜きをセットすることで、穴を開けることができます。
赤いレバーを下げると・・・
プレスの先端が下に!
こういうのは動画の方が分かりやすいですね(汗)
プレスの先端の使い方
プレスの先端が手前は黒くなっていますが、こちらはドリルチャック。
黒い部分をまわして、打ち具を固定できます。
装着はとっても簡単にできますので、機械や装置が苦手な方も安心です。
強いて言えば、打ち具の柄が丸い物が対応しています。
私のように、菱目打ちの柄が四角の場合は「四角い柄の工具用アタッチメント」というオプション品を使うと良いでしょう。
・・・一応、四角の柄でも取り付けできましたがドリルチャックをダメにしそうで怖かったので、私の場合、菱目打ちは奥のプレス「ハンマー」を使うようにしています。
ハンマーとは、もう一つのプレスのことです。
こっちは打ち具を取り付けるのではなく、直接ハンマーに当てがって使います。
菱目打ちの柄が四角だから重宝している、ということもありますが、単純にいちいち装着→脱着を繰り返す必要が無いのでハンマーは超便利です!
他のハンドプレス機を買うにしても、先端がクオイオProのハンマーと同じ形状のモノをおすすめします。(あるかは知りません・・・!)
こちらは公式のYouTubeです。
クオイオProの実力|開けた穴はこんな感じ
さて、使い勝手は分かりました。
でも、一番気になるのは「ちゃんと穴が開けられるのか」ということですよね。
まずはこちらをご覧ください。
こちらの写真でどこまで伝わるかはアレですが、ハッキリ言って穴あけは全く問題ありません。
(上から、ハトメ抜き、菱目打ち、床面からの菱目打ちの穴になっています。)
加圧性能は200kgとされていますが、ハトメ抜きや菱目打ちは違和感なく使えると思います。
むしろ菱目打ちでは、貫通し過ぎないように、力を加減して使っているくらいです。
では、綺麗に縫えるのかと言うと、こんな仕上がりになります。
これまた写真でどこまで伝わるかは分かりませんが、手縫いのコースターです。
製作者としては、木槌+菱目打ちで開けていた時とそこまで差は感じていません。
まだ少しだけあるその差は、クオイオProに慣れてくれば埋まる溝だと感じています。
このコースターは、クオイオProを使い始めてすぐの作品ですから、まだまだ熟練度は上げられそうですし、素直にハンドプレス機ってすごいなと思います。
騒音対策にも最適なハンドプレス機!
そう。大事なことなのに言うのを忘れていましたが、騒音ゼロという強力なメリット・・・!
近頃の私は、赤ちゃんが生まれたばっかだったり、夜中に作業をしたりと、お隣さんどころか家の中で音を立てないように頑張っています。。
クオイオProを導入してからというもの、ここに使っていた神経は完全に開放されました!
ちなみに、バネホックやカシメなどの金具等も、クオイオProを使えば無音で装着可能です。
便利なツールボックスも魅力の一つ!
ハンドプレスの性能とは全然関係ないのですが、私がすごく気に入っているポイントがあります。
それがこちらのツールボックスです!
菱目打ちやハトメ抜きを入れておけるツールボックス。
ラック部分には電気捻を置いたりと、非常に重宝しています。
これまで丁度良い入れ物がなくて煩雑になっていた打ち具が綺麗に整頓されました。
まとめ 騒音対策はハンドプレス機「クオイオPro」
冒頭でご紹介した通り、私は様々な防音対策グッズを買い揃えてきました。
防音対策で導入したモノ
- 大理石
- 防音フェルト
- 防音用カーペット
- ゴムハンマー などなど
確かにどれも音は小さくなるのですが、完全に消すのは無理があります。
結局は木槌やトンカチで叩きますから、振動が生まれて床や壁に響くわけですから、当然と言えば当然ですよね。
その点、ハンドプレス機は叩かないから無音にできるわけで。
それでいて作品のクオリティに影響を出さないでいられるなら、防音にハンドプレスを使わない手はありません。
もちろん慣れも必要ですが、押し付ける強さを調整するだけですから、さほど難しいことではありませんし、本当におすすめです。
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ハンドプレス機のお値段は決して安くはありません。
でも、防音対策が絶対的に必要なら「結果的にお得なる」と思います。
大理石とか色々買っても、最終的に使わなくなる可能性がありますからね・・・。
※クオイオProを導入して私は一切使わなくなりました。もったいないです!(泣)
音を消したい方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。